婦系図 (前篇) (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1951年2月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (222ページ) / ISBN・EAN: 9784003102794

感想・レビュー・書評

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  • 読んでも読んでも上手く読めなかった鏡花、初めてちゃんと面白いと思えた。

    主税と芸姑お蔦、恩師、恩師の娘妙を軸としたストーリー。

    主税は恩師に子どもの頃から世話になっており、妙とは幼なじみで気の置けない仲。
    一方でお蔦という芸姑を抱えており、これは恩師に対して不義理に当たるよう。

    ある日いけ好かない金持ちの河野が、妙を見初め主税を介して嫁に貰おうとするが、主税やお蔦などはあんまり人を下手に見たような河野のやり方に反対、主税は恩師に取り次ぎをしない。

    主税はお蔦はもちろん、妙も好き。これは現代の感覚ではイマイチ分からないがお蔦は芸姑として、妙は一女性として好きということか。

    主税へお蔦のこと、河野との縁談を取り次がなかったことで恩師にきつい叱責を受ける。

    お蔦と別れ、恩師のもとに留まるか、はたまた破門か選択を迫られ、留まることを選ぶが⋯。
    一方で、河野の縁談の取次役であるアバ大人がスリに遭い、主税は図らずもその片棒を担がされることになり、さらにそれもバレて東京にいられなくなってしまう。熱りが冷めるまで田舎に引っ込もうと乗った電車が出たというところで終わり。

    ハイライトは恩師酒田がアバ大人に対し、娘が欲しくば娘にぞっこんの主税を説得するように言う場面。わからずやのおっさんかと思ってたらなんや、ええやつなんかいと。

  • 『こころ』を読んでいたら父が「漱石が読めるなら鏡花も読めるな!」とつぶやくので、昭和41年に父が購入した岩波文庫を引っ張り出してきて読んでみた。最初のうちは旧かな・旧字体が読めなくて苦行のようだったが、一晩寝かしたらあら不思議、いつのまに読めるようになってた。
    読んでみたら最後にぶったまげる展開が待っていて面白かった。展開がまるで韓流ドラマ。人間関係が複雑で、愛憎入り乱れて、あっちの話とこっちの話がいつのまにかつながって、ぐいぐい読めちゃいました。
    〈余談〉古い本なので活版印刷だったのだけど、ときおり活字が抜けていたり、かすれていたり、エンボスのように紙に凹凸がでていたり。誤植のところに学生時代の父が注を入れていたりするのもまた一興。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003102797
    ── 泉 鏡花《婦系図 前篇 19510210 岩波文庫》
     
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003127102
    ── 泉 鏡花《婦系図 後篇 19510325 岩波文庫》
     
     顔で笑って心で泣いて の類義語を教えてください (20150309 23:27:27)
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10142927735
     
    …… 早瀬 主税「月は晴れても心は暗闇(やみ)だ」
    http://www.aozora.gr.jp/cards/000050/card1087.html
    ── 泉 鏡花《婦系図;湯島の境内 19070101-0428 やまと新聞 1908‥‥ 初演》
    http://www.aozora.gr.jp/cards/000050/card3578.html
     
    (20130215)(20150309)
     

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著者プロフィール

泉 鏡花(いずみ きょうか)
1873年(明治6年)-1939年(昭和14年)。石川県金沢市生まれ。明治後期から昭和初期にかけて活躍した小説家。
尾崎紅葉に師事しており、小説のほか戯曲や俳句も手掛ける。
代表作は『高野聖』『夜行巡査』『外科室』『夜叉ヶ池』など。

「2026年 『大活字本シリーズ 日本の怪談傑作選 ④ 泉鏡花 夜叉ヶ池』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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