婦系図(前篇) (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003102794

作品紹介・あらすじ

恩師への義理立てから別れねばならぬ若きドイツ語学者早瀬主税と芸者お蔦。新派の代表劇となり、映画化もされた名作。

感想・レビュー・書評

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  • 『こころ』を読んでいたら父が「漱石が読めるなら鏡花も読めるな!」とつぶやくので、昭和41年に父が購入した岩波文庫を引っ張り出してきて読んでみた。最初のうちは旧かな・旧字体が読めなくて苦行のようだったが、一晩寝かしたらあら不思議、いつのまに読めるようになってた。
    読んでみたら最後にぶったまげる展開が待っていて面白かった。展開がまるで韓流ドラマ。人間関係が複雑で、愛憎入り乱れて、あっちの話とこっちの話がいつのまにかつながって、ぐいぐい読めちゃいました。
    〈余談〉古い本なので活版印刷だったのだけど、ときおり活字が抜けていたり、かすれていたり、エンボスのように紙に凹凸がでていたり。誤植のところに学生時代の父が注を入れていたりするのもまた一興。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003102797
    ── 泉 鏡花《婦系図 前篇 19510210 岩波文庫》
     
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003127102
    ── 泉 鏡花《婦系図 後篇 19510325 岩波文庫》
     
     顔で笑って心で泣いて の類義語を教えてください (20150309 23:27:27)
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10142927735
     
    …… 早瀬 主税「月は晴れても心は暗闇(やみ)だ」
    http://www.aozora.gr.jp/cards/000050/card1087.html
    ── 泉 鏡花《婦系図;湯島の境内 19070101-0428 やまと新聞 1908‥‥ 初演》
    http://www.aozora.gr.jp/cards/000050/card3578.html
     
    (20130215)(20150309)
     

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著者プロフィール

1873(明治6)年〜1939(昭和14)年)、小説家。石川県金沢市下新町出身。
15歳のとき、尾崎紅葉『二人比丘尼色懺悔』に衝撃を受け、17歳で師事。
1893年、京都日出新聞にてデビュー作『冠弥左衛門』を連載。
1894年、父が逝去したことで経済的援助がなくなり、文筆一本で生計を立てる決意をし、『予備兵』『義血侠血』などを執筆。1895年に『夜行巡査』と『外科室』を発表。
脚気を患いながらも精力的に執筆を続け、小説『高野聖』(1900年)、『草迷宮』(1908年)、『由縁の女』(1919年)や戯曲『夜叉ヶ池』(1913年)、『天守物語』(1917年)など、数々の名作を残す。1939年9月、癌性肺腫瘍のため逝去。

「2023年 『処方秘箋  泉 鏡花 幻妖美譚傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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