寺田寅彦随筆集 (第1巻) (岩波文庫)

著者 : 寺田寅彦
制作 : 小宮 豊隆 
  • 岩波書店 (1963年1月1日発売)
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  • レビュー :34
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003103715

寺田寅彦随筆集 (第1巻) (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 小宮豊隆編。小宮豊隆って夏目漱石を崇拝してた研究者だよね?まぁそれはいいとして、寺田寅彦の随筆は自然についてのものが多い。でも田舎の壮大な大自然じゃなくて都内で触れられる手の届く範囲の自然。入院している時に見舞いにもらった花について、庭の芝、蓑虫。小さいころよく想像してた虫の視点を思い出す。自分が飛蝗だったらこの雑草もものすごく大きな建造物に見えるんじゃないかとか、生理は地球に寄り添っていてもきっと光源の概念がわからないからすごく狭く唐突な世界であたふたしてるうちに死んじゃうんだろうなとか。最近串田孫一の『山のパンセ』を読んだけど、あちらは雪山などの厳しい大自然を愛した人、寺田寅彦は身近な自然を愛した人。私はもともと自然に対しては恐怖心のほうが強いから寺田寅彦の文章のほうが読んでいて情景を想像しやすい。

  • ほんっとに、ほんっとに、いろんな人におすすめしたい作品です!!!!!111
    特に、理系で文学好きの諸君のために。理系のメガネで文学世界をのぞいてみましょう★

    作者・寺田寅彦は、戦前の日本の物理学者、随筆家、俳人であり、かの夏目漱石先生の門下生でもあります。つまり、寺田寅彦は、趣味:文系 / 仕事:理系、文理両道の作家です。

    そういった背景を持つ寺田虎彦の、この随筆集の他作品と一線を画する要素とは…“理系人の視点からなる『世界』を理学的に、また文学的に分析している”ところです。これに尽きると思う。

    まぁ、しのごの言わずに読んでみてください。理系人ならとても共感できるところが多くあると思います。
    寅彦先生は、科学と文学(芸術)を“対をなすもの”としてではなく、“似て非なるもの”あるいは“同じ要素を持つもの”としてとらえ、2世界を融合しようとした作家なのです。それは本書中の『科学者と芸術家』や『物理学と感覚』などからも読み取れます。

  • いろいろなことを考えるヒントになった。
    物理学者であり俳人であることの源が自然の観察への誠実さにある。感性で注目したものを淡々と語る文体は心地よい。ところどころ、「なぜならば」がないのが気になるけれど、それも余韻になって想像や考察を駆り立てる。

  • 科学者のあたま、がとても面白かったので続いて呼んでみたけれど、ちょっと古いかな。時代背景とかを理解しないとなかなか味わいつくせないところがあると思う。もちろんエッセイとしては秀逸。

  • ◆きっかけ
    ブクログ。『物理の散歩道』のレビューで「寺田寅彦の方が面白い」と書いていた人がいて、気になって。2017/2/16

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784003103715

  • 人間味と科学精神。

  • 物理学者でこんな流麗な言葉の綴り方ができるなんてもうそれだけでへこむわ。

  • 物理学者であり夏目漱石の高弟でもある著者の、科学と日常両方に対しての観察眼から生まれる気づきや笑いがたくさん詰め込まれている。。細かな日常の描写により鮮やかに風景が想像される文ばかりで、とても素敵だった。
    特に冒頭の「どんぐり」という文が本当に素晴らしい。病で長くない妻との何気ない一日と、その忘れ形見である子供との触れ合いが静かに語られていく中で、著者の妻に対する想いがかいま見えるような気がした。こーいう備忘録みたいな語りには弱いんだよ(´;ω;`)

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