寺田寅彦随筆集 4 (岩波文庫 緑 37-4)

著者 :
制作 : 小宮 豊隆 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 240
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003103746

感想・レビュー・書評

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  • 面白い。寺田寅彦は本当に面白い。

    専門分野というものを国だとすると、ある国で稼いだ通貨はその国でしか使えない。でも寺田寅彦はこれを両替することができる。だから彼の至る所すべて、科学者の精度と詩人の無碍さの光が当たる。肩書きを見れば物理学者で随筆家、とwikipediaにも書いてあるが、そんな社会的な分類法は霞むようだ。彼は彼の一事を生きたのだろう。

    あぁ寺田寅彦になりたい。

  •  昭和8年1月~昭和9年9月の間に,寅彦がいろんな場所に発表したエッセイが収められています。
     けっこう有名な「科学者とあたま」が収録されています。
     それ以外にも「藤の実」「記録狂時代」「感覚と科学」「神話と地球物理学」「科学と文学」「函館の大火について」など,寅彦らしい視点から,一般的な出来事等とと科学との橋渡しをしてくれます。そして,ついつい赤線を引きたくなる「名言」もありました。
     さて,あと1巻読んだら,岩波文庫版は制覇だ。ずっと本棚にしまっておいただけだからなあ。

  • 「コーヒー哲学序説」
    コーヒーを飲みながら読んだが、もう1杯飲みたくなったのでたった今やかんを火にかけたところである。
    こういう随筆が好きなので、とても楽しめた。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784003103746

  • 科学とマスコミの問題。

  • だんだんと、説教臭くなってきて、「どんぐり」とか「竜舌蘭」みたいな初期のとんでもない作品がなくなってくる。

  • 相変わらず寺田寅彦の日本語力は素晴らしいとつくづく感心。夏目漱石の門下生だから当然と言えばそれまでだが、昔の知的エリートというのは本当にすごい。やはり日本語力には俳句の素養がかかせないと思った。

  • ダラダラ読んでたのをやっと読み終えた。内容的には社会とか雑感とか科学と文学の論文があって好きな巻。あとはよっぽど金平糖が気になるんだと思ったけど、その後解決したのだろうか。

    20150219追記
    アインシュタインの眼という番組で金平糖のツノについて解説がされていた。偶々再放送観れて良かった。

    20150618
    再読

  • 請求記号:テラダ
    資料番号:010692788

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著者プロフィール

1878–1935
東京に生まれ、高知県にて育つ。
東京帝国大学物理学科卒業。同大学教授を務め、理化学研究所の研究員としても活躍する。
「どんぐり」に登場する夏子と1897年に結婚。
物理学の研究者でありながら、随筆や俳句に秀でた文学者でもあり、「枯れ菊の影」「ラジオ雑感」など多くの名筆を残している。

「2021年 『どんぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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