新編作家論 (岩波文庫 緑 39-4)

著者 :
制作 : 高橋 英夫 
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003103944

作品紹介・あらすじ

実作者として、あるがままの自己を対象にぶつけた正宗白鳥の作家論は、小林秀雄など第一級の文芸評論家からも高い評価を得た。主観性に富みながらも端的に対象の本質をつかみとっているその評論は、今なお決して色褪せることはない。西洋文学の受容という側面からも興味深く、格好の明治大正文学案内となっている。

感想・レビュー・書評

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  • 正宗白鳥ブームが個人的に到来。
    この本を手に取ったのがきっかけでした。
    このひと、明治から戦後まで活動を続けていた、かなり息の長い作家なのですが、評論がとてつもなく面白いです。というのも
    ・遠慮しない ・褒めっぱなしにしない ・貶しっぱなしにしない
    ・とにかく読んでいる ・口が悪いが悪意を感じない
    という、およそ批評にとって重要な要素を全部満たしているから。
    大家だろうと新人だろうと、友人だろうと、なんだろうと、とにかく手当たり次第。快感とも言えるでしょう。
    凄いひとがいたものですね。大好きです。こういうひと。

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著者プロフィール

正宗白鳥(1879.3.3~1962.10.28) 小説家。岡山県生まれ。東京専門学校(早大の前身)文学科卒業。キリスト教に惹かれ受洗、内村鑑三に感化される。後に棄教の態度を示すが、生涯、聖書を尊重した。1903年、読売新聞社に入社、7年間、美術、文芸、演劇の記事を担当、辛辣な批評で名を馳せる。『紅塵』(07年)、『何処へ』(08年)を刊行するや、代表的自然主義作家として遇される。劇作も多く試み、『作家論』『自然主義文学盛衰史』『など評論でも重きをなした。『入江のほとり』『人を殺したが…』『内村鑑三』『今年の秋』等、著書多数。

「2015年 『白鳥評論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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