腕くらべ (岩波文庫 緑 41-2)

著者 :
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003104125

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物は多いけど、ストーリー自体は’’嬢王’’みたいで100年経っても面白いのはさすが永井荷風。主人公は腕くらべに1度のみならず2度負けるんですけど、勝利の理由がほんの些細なことである意味切ない
     当時はエロ小説だったのですが(発禁処分くらってます)、その部分を取り除いても、売れっ子だったことは文章力が半端ない一流作家であったためということはわかります。

  • 失われゆくものへの愛惜。

  • 4003104129 244p 2007・7・5 13刷

  • 「小夜時雨」の章が白眉。

  • 2012/11/29
    大正7年の私家版を国会図書館のサイトからダウンロードして読了。この後、岩波文庫新版(完全版)を読む。当局に憚って私家版では掲載を割愛した描写その他の異同について読み比べしてみるつもり。

    2014/3/19
    岩波文庫新版を読了。閨房描写の異同に興味を惹かれて読み始めたが、そこはむしろ些細なもので、絶妙かつ繊細なバランスの研ぎ澄まされ方にディレクターズカット(ノーカット?)ならではの深みがあった。ハイレベルな大人の小説。

  • 季節の移り変わりの風景描写や、芸者の衣服の描写がとても美しかった。登場人物にはそれぞれに自分の意思があり、人間味があった。

  • 荷風ファンなのに、これをどうして今まで読んでいなかったのかという感じ。風俗描写と文明批評と季節感と閨房描写(ポルノ)がほどよくミックスされた傑作。
    閨房描写はかなり露骨なので、これは普通に発禁になるんじゃないか? と思ったけど、解説によれば、この岩波文庫版は、戦後に公表された私家版が底本になってるんですね。戦前にこれはさすがに捕まるでしょう。というか、戦後でも猥褻文書に指定されても不思議ないような・・・。
    また荷風が忌み嫌っていた当時の俗物たちをこれでもかと登場させるのは、「おかめ笹」とも共通します。
    「腕くらべ」がそういった好色小説・滑稽小説にとどまらないのは、「ボク東綺譚」同様、季節の移り変わりを美しくはかなく描写する荷風の筆の見事さにあります。これが書けるのはやはり荷風だけだなあと感心するばかりです。

  • 浮世絵のような様式美の中に、作者の冷めた視線がチクリチクリ。

    単純に、大正期の新橋芸者の生活をのぞけるのも楽しい。

  • 意外な結末だったが、ちょっと救われた感じ。これから才覚を発揮してがんがん活躍してほしいと思った。

  • (再読3回目)

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