摘録 断腸亭日乗〈上〉 (岩波文庫)

著者 :
制作 : 磯田 光一 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 359
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003104200

感想・レビュー・書評

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  • バイブル。荷風先生のおかげで私小説のおもしろさを知ったし、ベゴニアを5株植えた。こういう日記を書けるようになりたい。

  • 実に面白い。日記なので細切れに読み続けた。自由を愛する荷風の芯の強い文章は今読んでもはっとさせられる。漢文勉強したい、それにしても。

    いつの時代も、今どきの若いやつらは、、、と批判されますね。

  • ブログを続けていくにつれ、果たして日記とどのように違うのか? プロフとは? twitterとは? 掲示板とは? などという思いに駆られることが少なくないのだ。今宵はちょいと振り返って、ブログと日記の違いや共通点などについて、少々真面目に考えてみようなどと思ったのである。

    明治から昭和にかけての風俗を独特の筆致で描いた文豪、永井荷風といえば、数々の小説などの文学作品を世の中に発表していくことと同時進行的に、毎日の記録を日記として書き残していくことを、日課として課していたことでも有名である。それらの膨大な日記は「断腸亭日乗」というシリーズ本としてまとめられ、戦後には発刊され評判を呼んでいる。荷風さん研究の貴重な資料ともなっているのだ。彼が37歳の時から始まり79歳で大往生(当時の寿命からしてそういって間違いなかろう)するまでの42年間、1日も欠かすことなく続けていたというのだから恐れ入る。「ほぼ日刊」などと称しているおいらが恥ずかしくなるくらいの凄さなり。

    そもそも「断腸亭日乗」というタイトル自体がユニークである。「断腸の思い」という一言を想起させる「断腸亭」とは、その昔荷風さんが住まわれていた一室の別名とか。そして「日乗」とは「日記」の別名である。世に艶福家として名にしおう荷風さんの日記らしく、小説では発表しなかった下寝た日誌なども躊躇うことなくあれこれと記されている。さらには、仲間内での小言なり誹謗中傷なりが散見されていてとても興味をそそるのである。

    さてそろそろ結論である。日記もブログも、毎日こつこつと続けていくことに意義がある。気負わず焦らず、ときには気を抜きつつ、出来るだけ長々と続けて行きたいという思いを強くしたのでありました。

  • 人によっては「わぁ当時の世相がイキイキと」みたいな感想を抱くのだろうがオレにとってはどうも書いてる人間のナマの感情が前面に出てるのが(日記だからいいんだけど)どうにも耐えがたく、研究目的とか自分の中で一旦距離を置かないと普通に読むのはムリだなー、と思った。

  • 今から100年以上も前、荷風20代の頃にアメリカとフランスでかなりな回数オペラや歌劇を鑑賞しています。アメリカでは酒場で知り合った女性と懇ろになって、別離に悩んでいます。この頃すでに美への希求や快楽に自由であったようです。48歳の時の日記には「淫慾もまた全く排除すること能はず。これまた人生楽事の一なればなり。独居のさびしさも棄てがたく、蓄妾の楽しみもまた容易に排すべからず、勉学もおもしろく、放蕩もまた更に愉快なりとは、さてさて楽しみ多きに過ぎたるわが身ならずや。」とある。男としては羨ましい限りです。 今の時代にあっては、このようなことを述べると(荷風も私も)当然あらゆる方面から袋叩きに会うことは間違いないでしょう。荷風は死ぬまで自由に生きた人ですね。

  • 大正時代から1950年代までの日記。著者独特の筆致で当時の東京の姿を描き出している。

    OPACへ⇒https://www.opac.lib.tmu.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB02058904&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 11/10/03、ブックオフで購入。

  • 東の「ゴンクールの日記」。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/400310420X
    ── 永井 荷風/磯田 光一・編《摘録・断腸亭日乗(上)19870716 岩波文庫》
     

  • 450夜

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著者プロフィール

一八七九(明治一二)年東京生まれ。高商付属外国語学校清語科中退。一九〇三年より〇八年まで外遊。帰国して『あめりか物語』『ふらんす物語』(発禁)を発表。一〇年、慶應義塾大学教授となり『三田文学』を創刊。五二年、文化勲章受章。五九(昭和三四)年没。主な作品に『腕くらべ』『つゆのあとさき』のほか、一九一七年から没年までの日記『断腸亭日乗』がある。

「2018年 『麻布襍記 附・自選荷風百句』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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