赤光 (岩波文庫)

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  • 岩波書店 (1999年2月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784003104415

みんなの感想まとめ

テーマは、著者の心情と故郷への思いを描いた短歌であり、特に「死にたまふ母」の章が印象的です。この章では、著者が病気の母のもとへ向かう過程が、短歌を通じて鮮やかに表現されています。通常は一首ずつ楽しむ短...

感想・レビュー・書評

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  • 「死にたまふ母」の歌人として有名な齋藤茂吉は精神科医でもありました

  • 赤く、ただ赤く詩は道を作る。

  • 259夜

  • ふだん歌集を全く読まないので、この作品集が優れているのかどうかは正直よくわからない。
    けれど、「死にたまふ母」の章を読んですごく新鮮に感じた。
    これまで短歌は一首単位で楽しむものだと思っていたが、この章の短歌はそれ自体だけでなく、全体を通して読むと、故郷の病気の母のもとへと向かった著者の心情が臨場感をもって読者に伝わってくる。
    短歌でこのような表現方法が可能だと知って驚きを覚えた。

  • 緑44-1

  • 僕に短歌というものの目を開かせてくれたのは斎藤茂吉である。 
     きっかけは「どくとるマンボウ青春期」という書物であることは以前記した。 
     その本をきっかけにして購入したのが,岩波文庫版「赤光」。 
     読めば読むほど,短歌というものが,しちめんどくさいものでもなく,難しいものでもなく,人の心の内や,風景などをこんなにもゆらゆらと自由に歌えるものか,こういうふうに書きあらわすこともできるのかと,つくづく思ったものだ。 
     以来,この文庫をいつもポケットにつっこんで,大学の講義の合間や,講義の最中にもずっと繰り返し読んだものだった。  
     はたして,当時,「赤光」のどのような歌が気に入っていたか,メモが残っているので数首抜き出しみようと思う。  

          数学のつもりになりて考えしに五目ならべに勝ちにけるかも  

          秋の夜の灯ししづかに揺るる時しみじみわれは耳かきにけり  

          現身は悲しけれどもあはれあはれ命いきなむとつひにおもへり  

          細みづにながるる砂の片寄りに静まるほどのうれひなりけり  

          をさなごの独り遊ぶを見守りつつ心よろしくなりてくるかも  

          猫の舌のうすらに紅き手ざはりのこの悲しさを知りそめにけり  

          ひとり来て蚕のへやに立ちたれば我が寂しさは極まりにけり  

          さびしさびしいま西方にゆらゆらと紅く入る日もこよなく寂し  

          蚊帳のなかに蚊が二三疋ゐるらしきこの寂しさを告げやらましを

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