高村光太郎詩集 (岩波文庫)

著者 : 高村光太郎
  • 岩波書店 (1981年3月発売)
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  • 本棚登録 :349
  • レビュー :37
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003104712

高村光太郎詩集 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • よかったのは『道程』以前。特に冬に関連した一連の作品が気に入った。きっぱり澄み渡るような力強さ、潔さがあって読んでいて気持ちが良い。これからの季節にぴったりだ。

    今回改めて思ったのは、高村光太郎は良くも悪くも「正しすぎる」ということ。私の好きな中原中也や萩原朔太郎などと比べると鬱屈したところが見当たらない。同じ孤独を歌うのでも、光太郎にかかるとなんだか明るい、悪く言えば陰影が感じられない気がした(『孤独がなんで珍しい』など)。そこにあるのは人間性への信頼を捨てていない詩人の姿だろう。
    解説ではヒューマニスティック、求道的と評されていたが、それが私にはかえって綺麗事のように響いてしまう面もあった。年を経て再び読みなおしてみたい。

  • 道しるべのような詩人。

    【いちぶん】
    もう止さう。
    ちひさな利欲とちひさな不平と、
    ちひさなぐちとちひさな怒りと、
    さういううるさいけちなものは、
    ああ、きれいにもう止さう。
    わたくし事のいざこざに
    みにくい皺を縦によせて
    この世を地獄に住むのは止さう。
    この世の抜駆けはもう止さう。
    さういふ事はともかく忘れて
    みんなと一緒に大きく生きよう。
    見えもかけ値もない裸のこころで
    らくらくと、のびのびと、
    あの空を仰いでわれらは生きよう。
    泣くも笑ふもみんなと一緒に
    最低にして最高の道をゆかう。

  • ・「道程」より
    ・「道程」以降
    ・「智恵子抄」より

  • 「智恵子抄」に関してはもう読めば読むほどに心に沁み入る。

    高村光太郎という一人のクリエイターが徹底的な孤独と向かい合って、ある時は打ち克ち、ある時は心折れそうになる瞬間瞬間を、この詩集が追ってくれているからこそだと思います。強さも儚さもある人間存在を自然のまま描き出しているというか。

  • 求道者の詩集。

  • 「道程」冬に読んだらきっと体感温度が下がると思います・・・。けれど、新しい道を歩みだす春へ向けて、第一歩をおしてくれそうです。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003104714
    ── 高村 光太郎詩集《道程:牛 19550325 岩波文庫》198103‥
    http://booklog.jp/entry?page=1&service_id=1&keyword=%E9%AB%98%E6%9D%91+%E5%85%89%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%80%8C%E9%81%93%E7%A8%8B&index=All
     
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19550425
     高村 光太郎「道程」より「牛」
    Let'19550425 from Mr. Kanatani, Akira
     

  • 冬が好きなんだなあー。こういうこと言いたい、っていう気持ちがすごく伝わってくる。静かに満ちる冬の光。

  • やっぱり「牛」とかいい。
    かくありたいという思いが詩の描写に投影されているのか、ともかくそう読んで共感するところ多し。
    「智恵子抄」も、切なくてすごい好きだ。

  • 高村光太郎で一番好きなのは、王道ながら智恵子抄。ただひたすらに、一途や最愛と言う言葉では言い表せないような想いが詩に溢れていると思う。輪郭が掴めない、ぼんやりとした感覚があるのに、心に残るものがある。

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