芸術論集 緑色の太陽 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2002年7月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784003104729

みんなの感想まとめ

芸術の本質や彫刻の魅力を深く探求する内容で、特にブロンズ彫刻に対する興味を引き立てる作品です。著者は彫刻の立体感や肉感を通じて、生命の存在感を感じさせる表現を行い、さまざまな日本の美術作品を紹介してい...

感想・レビュー・書評

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  • 岩波文庫 高村光太郎 「 緑色の太陽 」芸術論集

    全体的にわかりやすい。彫刻鑑賞の第一歩」「彫刻十箇条」は 馴染みのないブロンズ彫刻への興味をかきたてられる。面白かった


    ブロンズ彫刻は 人間の生命を造形した芸術であり、立体感や肉感の持つ圧倒的な実存ということだと思う。著者が 近代彫刻のはじまりとした 荻原守衛 のブロンズ彫刻の実物を見てみたい


    著者が日本の美の源泉としてあげた芸術作品は見てまわりたい
    *埴輪の美〜清らかさの美
    *法隆寺金堂の壁画〜節度の美
    *法隆寺の夢違観音(観世音菩薩立像)
    *神護寺の薬師如来立像
    *藤原期の仏画〜交響楽的彩美
    *能面〜喜怒哀楽のいずれでもなく、いずれでもある奥深い含蓄性


    「父との関係」について、光雲の代表作「老猿」を彫刻的面白さがなく幼稚な表現形式というのは厳しすぎ


    「彫刻鑑賞の第一歩」
    *彫刻美の本質〜色彩のないところ
    *彫刻から来る感動は 視覚で経験する触覚〜物の実在
    *彫刻的表現〜永遠に生命ある生物
    *作品の背後にある作家の高邁な精神力


    「彫刻十箇条」
    *彫刻の本性は立体感にあり、彫刻のいのちは詩魂にある〜立体感はあらわれであり、詩魂はいのちである
    *構造を思え、構造なきところに存在なし
    *姿勢は河の如く、動静は水の流の如く〜姿勢を貫くものは動勢である
    *肉合に潜む彫刻の深さ

    「人の首」
    著者の造形目線がとても面白い
    *首すじは最も人間らしい
    *鼻と口の関係は人の本性
    *顎の美しさは最も彫刻的
    *頭蓋部は、最も動的なその人の内心の陰影

    「手」
    手には未知の性質が匿されている
    触覚だけではたりない
    触覚は自律性をもっているかに見え
    指頭の触覚は文化を無限に洗練される














  • 詩について、彫刻について、光太郎の考えが分かりやすく素直な言葉で表現されていました。
    特に、p.209に載っている書「うつくしきもの満つ」。非常に光太郎らしい言葉だと思いました。
    また、本書では生化学者オパーリンが思いがけず登場します。生命の起源の研究に少し関係があった私としては、嬉しい出合いとなりました。

    ※詩ではないのですが、詩人の著書ということで、詩のカテゴリにいたしました。

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著者プロフィール

詩:詩人・彫刻家。高村光雲の長男。東京美術学校卒業後、欧米に留学してロダンに傾倒。帰国後、「スバル」同人。耽美的な詩風から理想主義的・人道主義的な詩風へと転じる。代表作:「道程」「智恵子抄」「典型」「ロダンの言葉」等。


「2013年 『女声合唱とピアノのための 組曲 智恵子抄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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