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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784003104729
みんなの感想まとめ
芸術の本質や彫刻の魅力を深く探求する内容で、特にブロンズ彫刻に対する興味を引き立てる作品です。著者は彫刻の立体感や肉感を通じて、生命の存在感を感じさせる表現を行い、さまざまな日本の美術作品を紹介してい...
感想・レビュー・書評
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岩波文庫 高村光太郎 「 緑色の太陽 」芸術論集
全体的にわかりやすい。彫刻鑑賞の第一歩」「彫刻十箇条」は 馴染みのないブロンズ彫刻への興味をかきたてられる。面白かった
ブロンズ彫刻は 人間の生命を造形した芸術であり、立体感や肉感の持つ圧倒的な実存ということだと思う。著者が 近代彫刻のはじまりとした 荻原守衛 のブロンズ彫刻の実物を見てみたい
著者が日本の美の源泉としてあげた芸術作品は見てまわりたい
*埴輪の美〜清らかさの美
*法隆寺金堂の壁画〜節度の美
*法隆寺の夢違観音(観世音菩薩立像)
*神護寺の薬師如来立像
*藤原期の仏画〜交響楽的彩美
*能面〜喜怒哀楽のいずれでもなく、いずれでもある奥深い含蓄性
「父との関係」について、光雲の代表作「老猿」を彫刻的面白さがなく幼稚な表現形式というのは厳しすぎ
「彫刻鑑賞の第一歩」
*彫刻美の本質〜色彩のないところ
*彫刻から来る感動は 視覚で経験する触覚〜物の実在
*彫刻的表現〜永遠に生命ある生物
*作品の背後にある作家の高邁な精神力
「彫刻十箇条」
*彫刻の本性は立体感にあり、彫刻のいのちは詩魂にある〜立体感はあらわれであり、詩魂はいのちである
*構造を思え、構造なきところに存在なし
*姿勢は河の如く、動静は水の流の如く〜姿勢を貫くものは動勢である
*肉合に潜む彫刻の深さ
「人の首」
著者の造形目線がとても面白い
*首すじは最も人間らしい
*鼻と口の関係は人の本性
*顎の美しさは最も彫刻的
*頭蓋部は、最も動的なその人の内心の陰影
「手」
手には未知の性質が匿されている
触覚だけではたりない
触覚は自律性をもっているかに見え
指頭の触覚は文化を無限に洗練される
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詩について、彫刻について、光太郎の考えが分かりやすく素直な言葉で表現されていました。
特に、p.209に載っている書「うつくしきもの満つ」。非常に光太郎らしい言葉だと思いました。
また、本書では生化学者オパーリンが思いがけず登場します。生命の起源の研究に少し関係があった私としては、嬉しい出合いとなりました。
※詩ではないのですが、詩人の著書ということで、詩のカテゴリにいたしました。
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