野上弥生子短篇集 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1998年4月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784003104903

感想・レビュー・書評

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  • ザ小説オブ小説。人物や風景描写、構成とかとにかくよくできてるなあと。習字のお手本のよう。

  • 物語とはかく表現されるべきかもしれない、と頭をかく。書き表されるものが、読者、私の頭に描かれるものとして想定されていると思える。登場するこまごまとしたものにも感情にも景色にも、ぼんやりと生きたり書いたりしてはいない(作者は否定するかもしれないけれど)という作家の心意気のようなものを感じさせられる。収録作はどれもしんみりと好きだが、「或る女の話」「哀しき少年」は胸をはっとつく。
    それにしても……「女性ならではの視点」という言い方を(理解できなくはないけれど)いちいち持ってくる人びとは、女をそんなに画一化したいのかな、とぼんやり。

  • 文学
    これを読む

  • とにかく文章が洗練されていて、息づかいが見事。怜悧な眼とじわじわとした抑揚。

  • 2012年7月22日読み始め 2012年7月29日読了
    この本は読んでみたかったのですが在庫切れで、最近重版されたので読んでみました。いやー面白かった。
    野上弥生子といえば「海神丸」とか「秀吉と利休」というイメージでしたが、短篇もすごく面白かったです。というかこの本がすぐれた短編の選り抜きみたいなので、そこもよかったと思います。
    どの短編も、飛び抜けて変わった話ではなく、わりと日常を扱ったものですが、だからこそ今読んでも古臭く感じないし、女性の生き方、夫婦の姿、死や親の存在など、文学者らしい切り口で、かつ読みやすいです。
    野上弥生子の地元の言葉も、郷土を同じくする自分には親しみやすく感じました。

  • 時代の関係で、戦争に関する部分が作中に幾度か登場する。文学が苦手な人には、少し作品として難しいものもあるかも知れません。もちろん作品としては十分に面白いものばかりです。「死」のラストでは人の死に関してある興味深い疑問が投げかけられていて、非常に考えさせられる部分も多い。また、「茶料理」では若者の幼い恋愛から、大人の恋愛へと見事な恋愛を描いていて、切ない作品になっています。

  • この人、大分出身なんです。
    だから何か通じるものがあるのかもしれない。
    有名なのは「海神丸」だけど短編集も結構えぐいというか。
    「死」は何度も読んだ。

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著者プロフィール

野上 弥生子(のがみ・やえこ):1885年、大分県生まれ。明治女学校卒。夏目漱石の紹介で「縁」を「ホトトギス」に発表して以来、明治・大正・昭和という三時代を通じ80年余りの作家活動をおこなう。写実主義に根差す作風で女性たちが直面する生きづらさを見つめ、家父長制の物語に抗うとともに、戦争に向かう時代のなかでも体制におもねることなく反戦思想を訴え続けた。1957年『迷路』で読売文学賞、64年『秀吉と利休』で女流文学賞、86年『森』で日本文学大賞、71年には文化勲章などさまざまな賞を受賞。他の著書に『欧米の旅』『山姥』『海神丸』などがある。文芸雑誌「青鞜」を発行していた青鞜社のメンバーでもあった。1985年逝去。

「2025年 『真知子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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