友情 (岩波文庫)

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本棚登録 : 595
レビュー : 82
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003105047

作品紹介・あらすじ

主人公野島とその親友大宮における友情と恋愛の相剋-青春のあらゆる問題がこのテーマを中心に展開される、武者小路実篤の数多い作品の中でも、とりわけ多くの若い読者に愛読されてきた永遠の青春小説。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公野島とその親友大宮の友情と恋愛-青春時代のあらゆる魂の問題がこの2つのテーマをめぐって展開されるこの作品は,武者小路実篤(1885-1976)の数多い作品の中でも,とりわけ多くの若い読者に愛読されてきた.身につまされる思いで読み進んだ経験のある読者も多いであろう永遠の青春小説.

  • 面白かったです。大宮が果てしなくいけめんと思いきや、「大宮あ?!」ってなるけど、やっぱり先後までいけめん。野島を応援したくなるシーンが1mmも生まれなかった。手紙のやりとりで杉子の思いに押されて本音があらわになっていくのが面白かったです。しかたないですよ野島さん、あなた完敗ですよ!

  • 初・武者小路実篤だがこんなに厳つい顔してこんなに繊細な作品を書くのだなという印象を受けた。(失礼!)

    恋に落ちた盲目は当人にとっては悲劇であり他人にとっては喜劇である。野島の姿が読者にとってはユーモラスでありながら、親友の大宮を通して恋と友情に揺れ動く人の機微を描き、当事者の杉子を通して冷徹と情熱を併存させる女性の二面性を炙り出す。これら感情の騒擾を瑞々しく軽やかな文章で書き上げる。誰もが青春時代に経験したことのある情景であり(私は残念ながら野島だが)、何か胸を締め付けられるような甘酸っぱさと切なさを体験させられる。

    テーマの普遍性もさることながら全く古臭さを感じさせない文体は不朽の名作の名に相応しい。

  • 2017年12月10日に紹介されました!

  • 「君の残酷な荒療治は僕の決心をかためてくれた」

  • さえない脚本家の野島が杉子さんに恋をする。大宮は応援してくれる。早川はライバル。
    なお「友情なんてくそくらえだ!」というお話である。
    結末を知ったあとに改めて各登場人物の言動を見てみるとなかなか違って見えてくるので、重ね読みが楽しい小説。セルフ木更津キャッツアイ。
    しかし何度読んでも野島はどうしようもない。ほんとうにどうしようもない。童貞力が高すぎる。『お目出度い人』ほどお目出度くはないけれど、それにしても。
    理屈っぽいのに詰めが甘い。自分に都合の良いように悩んだり悩まなかったりする。悩む姿がいたたまれないし悩まない姿もまたいたたまれない。
    しかしそんな野島はあなたや私のよう…というわけで私は野島を殴ることができないのであった。
    さらにさらにだからといって大宮を殴ることもできない。だって大宮すっげえいい奴なんだもん。そりゃモテるわ。
    どうしてくれようこの振り上げた拳。

  • 人はその人の持つ真価程しか発揮できない、
    でもぶつかればぶつかるほど成長できるのは若いうちだけかな・・
    恋愛について、世界にはいくらでも相手がいる、という仲田と
    恋は馬鹿に出来ない、という大宮とに共鳴して、恋なんてとんでもないです。
    相思相愛ってものすごい運命の力が働いているんじゃないかと思う。

  • 大学卒業ぐらいまでに読んでおくべきだった。
    そうしたらきっともっとガツンと衝撃を受けたはず。

    大宮も自分の思いを野島に伝えておけばもっと違っただろうにな。

  • 武者小路実篤の「友情」、大阪毎日新聞に連載された著者34歳の時の作品だそうです。20歳前後の時読んで、野島の杉子への一歩的な愛、大宮の友人としての義理堅い対応、野島の愛を知りつつも大宮に魅かれる杉子・・・、恋愛と友情について考えさせられた「青春の書」でした。後に、武者小路実篤(野島)と志賀直哉(大宮)がモデルであることを知りました。今は当時読んだ時の思いを懐かしく感じます。誰しも初恋といいますか、恋に目覚めた時は、野島のような気持ちになるのかもしれませんね(^-^)

  • 君は打ちくだかれれば打ちくだかれるほど、偉大なる人間として、起き上がってくれることを僕は信じている。 2016.10.11

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