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- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003105511
感想・レビュー・書評
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三人目が出てこない、三角関係の話とでも言おうか?
妻に対する女としての愛情がなくなり、家族としての情愛は残っている状態の夫婦の主に夫側の気持ちの話。
妻の恋人の存在を公認している。
もちろん、周りにはばらしていない仮面夫婦である。
妻の父、それに妾?、妻、主人公の4人で行く人形浄瑠璃の場面が印象的。
熱心に語る義父をしり目に、妾のあだっぽさに目が行き、その気持ちや二人の日常に心を馳せる主人公。
これが実話なのだから、昭和の文豪は静かな破天荒だ。。。
妻千代を作家仲間の佐藤春夫に譲っている。
とにかく岩波文庫版がお勧め。神戸ゆかりの方らしいが、小出さんの挿絵が大正モダンな雰囲気で愛らしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示