文章の話 (岩波文庫)

著者 : 里見トン
  • 岩波書店 (1993年1月18日発売)
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  • 10レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003106051

文章の話 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 戦前の子供向けの読み物。当時の言文一致についての認識、黙読と音読の良し悪しなどの記述あり。どうかと思う、は若者言葉。
    教養主義的な読書をする前の入門編のようにも見える。最も迫真に迫る箇所は、己の意思の記述。後悔する程度の行為であれば、それは本当にしたいことではなかったのだと。結構ストイック。
    また、腹がたつ等、主観的で感情むき出しな記述は意図的なのか素なのか、ときどき戸惑う。

  •  好著だと思った。語り口が優しくてすっと話の内容が入ってくるし、また、固定観念を覆す、あるいはおごりや勘違いをすっぱ抜く鋭い意見があるので、読みがいが大いにあると思う。
     ぜひご一読を!

  • [ 内容 ]
    「〈たい〉ことを〈たい〉せよ」「あなたはあなたで、あなた以外のあなたはいない」―。
    里見弴の長い文学的生涯の一貫した基本テーマである。
    言論の自由が著しく制限された時代に「子ども向け」に刊行された本書は、作家里見弴が全力で取組んだ異色の文章入門であると同時に、著者一流の人間論・人生論である。

    [ 目次 ]
    第1章 文章と言葉
    第2章 言葉と思想
    第3章 自と他
    第4章 自他と意思
    第5章 内容と表現
    第6章 表現の諸問題
    第7章 本と末

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • なんと昭和12年、子ども向けに書かれた本なのです。
    大人が読んでも 懇切丁寧、真面目で面白くて、ためになる本です。

    「いい文章とは、現し方ではなく、現れるものにある。」
    ということで、内容はほとんどが人間論・人生論ですが、
    ハッとする言葉がたくさんあり、ためになりました。

    心に残った言葉をご紹介します。

    ・文章は誰にも書ける。が、えらくならないかぎり いい文章は書けない。
    ・文章の大事は、現し方にあるのでなく、現れるものにある。
    ・なんでもないことの有難味がわかる
    ・人間はうそのつける動物なり。自分で自分につくうそ
    ・金に使われている人、言葉に使われている人
    ・感情・知性・頑張りの三者協力で、「<たい>ことを<たい>せよ」
    ・文章は、読ませるために書く

    1.書きたいことが 胸一杯に溜まって来るまで、筆をとらないこと。
    2.小細工をせず、思ったままを、素直に書くこと。
    3.屁理屈を並べず、感覚的に書くこと。

    「<たい>ことを<たい>せよ」
    「あなたはあなたで、あなた以外のあなたはいない」

  • 『文章の話』とあるが、寧ろ人生論、人間論に近い。戦前とはいえ子供向け叢書の1冊だったとは思えないほど深い内容。

  • 情報科教員MTのBlog(『文章の話』)
    http://blog.livedoor.jp/will_pwr/archives/50925349.html

  • 「たい」ことを「たい」せよ。このことの本当の意味を直感出来る人なら是非、御一読を。戦前の子供向けの一冊ですが、むしろ今、すれっからしの僕らのような大人が読んで猛省すべきでしょう。「書くこと」を語ることは、すなわち「生きること」を語ることなのだ!

  • 感情、知性、意力、この三つのものが、協力一致しないかぎり、ほんとうの意味で、たいことがたい出来ないのです。

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