- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003106051
感想・レビュー・書評
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「たい」ことを「たい」せよ。このことの本当の意味を直感出来る人なら是非、御一読を。戦前の子供向けの一冊ですが、むしろ今、すれっからしの僕らのような大人が読んで猛省すべきでしょう。「書くこと」を語ることは、すなわち「生きること」を語ることなのだ!
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戦前の子供向けの読み物。吉野源三郎「君たちはどう生きるか」と同じシリーズもの。「君たち……」が岩波文庫の青帯でこちらが緑帯なのはなぜ。イデオロギー的に使ってやるぞ感があるので、「きけ、わだつみ……」と合わせて全て緑帯に統一すればいいのに。
当時の言文一致についての認識、黙読と音読の良し悪しなどの記述あり。どうかと思う、は若者言葉。教養主義的な読書をする前の入門編のようにも見える。最も迫真に迫る箇所は、己の意思の記述。後悔する程度の行為であれば、それは本当にしたいことではなかったのだと。結構ストイック。
また、腹がたつ等、主観的で感情むき出しな記述は意図的なのか素なのか、ときどき戸惑う。 -
好著だと思った。語り口が優しくてすっと話の内容が入ってくるし、また、固定観念を覆す、あるいはおごりや勘違いをすっぱ抜く鋭い意見があるので、読みがいが大いにあると思う。
ぜひご一読を! -
『文章の話』とあるが、寧ろ人生論、人間論に近い。戦前とはいえ子供向け叢書の1冊だったとは思えないほど深い内容。
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情報科教員MTのBlog(『文章の話』)
https://willpwr.blog.jp/archives/50925349.html -
感情、知性、意力、この三つのものが、協力一致しないかぎり、ほんとうの意味で、たいことがたい出来ないのです。