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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784003106075
みんなの感想まとめ
道元禅師の生涯を描いたこの作品は、彼の54年間を通じて、誕生から入滅までの道のりを追っています。著者の軽妙な語り口は、読者を引き込み、スムーズに物語を楽しむことができます。道元禅師の修行や思想は、単な...
感想・レビュー・書評
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(2017.01.25読了)(2010.02.20購入)(2004.01.15・第11刷)
里見弴さんは、小説家です。この本は、小説ではなくエッセイです。道元さんの伝記的なものです。単行本は、1953年に出版されています。
道元さんについての記録のない出家前の話は分かりやすく読めるのですが、『正法眼蔵随聞記』あたりからの引用が多くなる後半は、わかりにくくなります。著者の言葉での記述が少なくなるからでしょう。
【目次】
敢行と断念と
七百年
縦棒上の点
横棒上の点
誕生・幼時
母の死・受戒
教学時代
参禅・入宋
正師の鉗鎚
深草隠棲
当処永平
あとがき
解説 水上勉
●歴史(23頁)
歴史は、誰もが信じるほど、それほど正確、公平なものではあり得ないのだ。
●この本(24頁)
「伝記」としてこれを読まれることもいささか迷惑だ。つまり、「小説」でもなければ「伝記」でもない、ということを、はっきりここにお断りして置きたい。
「道元禅師を中心とした四方山話」ざっとまずそんなところだ。
●政治(56頁)
女、成金、坊主、このうちのどれ一つでもが政治に喙を容れたが最後、間もなくその国は亡びよう。
●永平寺(253頁)
仏教の、大月氏国から支那に伝わったのが、後漢の永平十年と言われるので、これを記念する意味で、永平の年号を採って以って寺号とした
☆関連図書(既読)
「道元『正法眼蔵』」ひろさちや著、NHK出版、2016.11.01
「正法眼蔵随聞記」懐奘編・和辻哲郎校訂、岩波文庫、1929.06.25
「正法眼蔵随聞記」懐奘編・古田紹欽訳、角川文庫、1960.08.20
「道元入門」秋月龍珉著、講談社現代新書、1970.02.16
「「正法眼蔵」を読む」秋月龍珉著、PHP文庫、1985.11.15
(2017年1月26日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
道元についても、禅宗についても、「幼児に等しい無智」であった著者が、ふとした機縁でこの巨人の生涯と格闘することになる。文献を渉猟し、自分の頭で読み解いてゆく―。禅師七百回忌の「饅頭本」で終らせないためにも「見て来たような嘘」だけはつかない、と語る作家里見弴(とん)(1888‐1983)の描く道元禅師像。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正法眼蔵随聞記を読んでから、道元前日の人となりが気になって読んでみた。
道元禅師の生誕から入滅まで、54年間を追っていくように書かれている。
里見さんの軽妙な語り口が面白く感じるならば、スルスルっと読めるはずだ。
また、「不惜身命」「臀肉爛壊」するまで修行した道元禅師に苦言を呈しているような物言いをされているが、単に崇める対象ではなく、一般人の物差しで語ろうとしていることも注目するべきであろう。
ヒューマニズムに溢れた作品なのである。
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敢行と断念と
七百年
縦棒上の点
横棒上の点
誕生・幼時
母の死・受戒
教学時代
参禅・入宋
正師の鉗鎚
深草隠棲
当処永平
著者:里見弴(1888-1983、横浜市、小説家)
解説:水上勉(1919-2004、福井県おおい町、小説家)
里見とんの作品
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