萩原朔太郎詩集 (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 1008
感想 : 78
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003106211

作品紹介・あらすじ

「詩はただ病める魂の所有者と孤独者との寂しい慰めである」といい、ひたすら感情の世界を彷徨しつづけた萩原朔太郎は、言葉そのもののいのちを把握した詩人として、日本の近代詩史上、無二の詩人である。代表作『月に吠える』『青猫』等より創作年次順に編まれた本詩集は、朔太郎(1886‐1942)の軌跡と特質をあますところなくつたえる。

感想・レビュー・書評

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  • 純情と陰惨

    いじらしくて、人間、という感じがする。上手く生きられずに吠える。悲しい、人間。
    北原白秋の序文があまりにも親密でもっと掘り下げたくなってしまう。

    かわいくて、不気味で、儚くて、なんて魅力的な人なんだろう。

    詩は慰め。

  • 全部は読んでいないが、月に吠える 抄が1番印象に残った。その中でも「悲しい月夜」「雲雀の巣」が印象に残った。「さびしい空の月に向って遠白く吠えるふしあわせの犬よ」というフレーズが雰囲気が想像できて感慨深いなぁと思った。もしかしてライトノベル「千歳くんはラムネ瓶のなか」も、この作品に影響を受けているのかなと思った。だって主人公の名前が「朔」だし、月の描写も書かれていたりするから。勘違いだったらすいません笑

  • 端的な感想は、孤独な変態っぽい。「旅情」「竹」「さびしい人格」「虚無の歌」あたりが好き。気持ち悪めの詩も多くて、この人頭おかしいなと思ったり。どこまでいっても寂しくて憂鬱な感じ。(実際に憂鬱って単語が頻繁に出てくる)室生犀星と北原白秋の序文も読めたので満足。

  • この人の詩のような絵を描きたい。

  • 西脇順三郎が、たった1冊だけを持ってイギリスに留学したのが『月に吠える』。そして、同時にそれは日本語での詩の可能性を西脇に悟らせた詩集でもあった。何度目かの再読(これが1番多い)だが、私にとっての日本近代詩ベスト1はやはりこれだ。タイトルは、人間を含めて生きているもののすべてが背負わなければならない、根源的な「生」への不安と怖れとを象徴しているだろう。ここにあるのは、寂しさや愛の渇仰や恐怖や残酷さ、あるいは本質的な孤独といった、およそ負の感情である。「人は一人一人では、いつも永久に、恐ろしい孤独である」。

  • 心虚しくして彼の詩の世界に入ってみる

    美しくて、そして孤独だ。

    そんな心の情景が現れてくる。

  • 孤独を認めつつも渇望するセンチメンタリズム、時にグロテスクな表皮を纏った淡く儚いエレジー。

  • 関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/webopac/BB00123391

  • ルーツ・オブ・ルーツ

  • 田舎に育ってるのに、田舎が嫌いで閉塞感を覚えてるかんじ、ひたすらに共感でした!
    室生犀星にも似たようなものを感じたけど(だから友達なんだよなーって思う)またちょっと違う感じ。
    モダンボーイで田舎がしんどくて心の中の孤独を見つめて。そういうところがすごく好きでした!!
    女装する詩とか女の手が美しくて好きすぎる詩とか、変態性やフェチシズムを美しい言葉で表現してるのも大好きです!!

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著者プロフィール

明治19年(1886年)群馬県生まれ。詩人、小説家。「日本近代詩の父」と称される。中学在学中に級友と共に『野守』という回覧雑誌を出して短歌を発表する。主な詩集に、『月に吠える』『純情小曲集』『宿命』などがある。「乙女の本棚」シリーズでは本作のほかに、『猫町』(萩原朔太郎+しきみ)がある。

「2021年 『詩集「青猫」より』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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