室生犀星詩集 (岩波文庫)

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感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003106624

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  • 何も記憶に残っていない。
    縁がない詩人なのだろう。
    まあいいや。

  •  自選詩集。初期の大自然をうたった詩から始まり、やがて人生の終わり間近にたどり着いた頃の詩まで。
    『女人に対する言葉』の末の数行が省略されているので、もしかしたら、他にもそういった詩があるかもしれない。残念だ。

  • 幼心のある詩。

  • のびやかで澄んだ、観察のことば。読みやすく、読み返したくなる。

    和歌以来のきれいな言葉の面影を残しつつ、中身はわがままとも言える個人の悩みであったり、異国やもっと細かいものの観察であったり、あるいは混ざり合ったりということかしら。対象を見ながら自分を見ている、というのが朔太郎同様に当てはまったりするのかしら。

    「第二愛の詩集」「ノオト」より
    人はいつも寂しさにおはれる (おふは走にょうに診のつくり)
    どれだけ深い心の持主でも
    いつも風のやうな寂しさに
    すこしづつ動かされてゆく

    [...]
    人は寂しさの隙間に
    ちひさい喜びを見出すけれど
    そこに慰めの根をしばらくは置くけれど

    それもやがて秋の日のうすれて移るやうに
    其処をも去る
    一つのかげも止めず

    「寂しき都会」の「寂しき生命」
    語つても語りきれない一点にまで辿りつくと
    私は黙つてしまはなければならない
    なぜ言へないか
    自分が恐ろしいからでも
    世界をこはがるからでもない
    これを言つてしまつては
    あとに何もないからだ

    この二つの詩集が特に良い。

  • 読書会の予習として。
    感想は新潮文庫版に譲る。

  • 特装版

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