地獄変・邪宗門・好色・藪の中 他七篇 (岩波文庫 緑 70-2)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003107027

感想・レビュー・書評

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  • 独白形式の本の中で藪の中が一番好きです。

  • 【推薦文】
    表題に載っている「好色」は、一度会ったら必ず虜にしてみせると言ってしまう程、恋愛エキスパートである主人公がただ一人振り向かせることのできない女性に悶々としてしまうお話。主人公の悶々としている様子が面白いです。
    どれも古臭くなくて、読みやすいのでおすすめです。
    (推薦者:機械制御システム専攻 M1)

    【配架場所】
    大岡山: B1F-文庫・新書 080/Ic/70

  • 面白かったです。

  • 地獄変と好色が特に良い。

    良秀の屏風の描写は本当に鬼気迫る。

    昔の文豪というのは、現代の我々が読みやすいかは措いても、描写力(心情も含む)が桁違いにすごいと思う。

  • 何度読んだか分からない作品。
    約100年前の作品とは思えない。
    けれど、当時に読んだらもっと衝撃的だったろうと思う。

  • 藪の中が読みたくて購入。

    発見が多かった。
    地獄変が、こんな話だったとは。いやはや、記憶は本当にあてにならない。
    国語の教科書で読んだ記憶では、自宅が燃えてる様子を描いていた程度だった。
    猿のサイドストーリまであったなんて。
    娘の胸の内は闇のまま。

    藪の中は想像力を掻き立てる。
    当事者達(!)フルキャストで登場。おしげない。豪華。
    独白だからできること。
    この話の真相をどう推察するかで人となりがわかる鏡。

    好色のオチが衝撃的。完全故に人が死ぬ。

    全編時代がかっている。
    妙に星新一を思い出す。

  • 「袈裟と盛遠」、「好色」、「藪の中」が印象に残った。
    「二人小町」は女の狡さが前面に出てて良い。

  • 気味が悪く大変面白い

  • 『運』

    『道祖問答』

    『袈裟と盛遠』

    『地獄変』

    『邪宗門』

    『竜』

    『往生絵巻』

    『好色』

    『藪の中』

    『六の宮の姫君』

    『二人小町』

  • 心の葛藤が凝縮されている

    萩の中がすき。主観の違いが衝突を生み出すことを証言形式で描くのは、当時としては斬新だったと思う。袈裟と盛遠では愛が憎しみへと変わる過程が殺人者の心理描写のようで生々しく、惹きつけられた。どれも短い作品なのに端的に描かれている。すごい。

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著者プロフィール

1892年(明治25)3月1日東京生れ。日本の小説家。東京帝大大学中から創作を始める。作品の多くは短編小説である。『芋粥』『藪の中』『地獄変』など古典から題材を取ったものが多い。また、『蜘蛛の糸』『杜子春』など児童向け作品も書いている。1927年(昭和2)7月24日没。

「2021年 『芥川龍之介大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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