蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫)

著者 : 芥川龍之介
  • 岩波書店 (1990年8月18日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003107072

蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 蜘蛛の糸:1918年(大正8年)。
    エゴイズムを戒める教訓的な話だが、ラストが印象的。普通なら御釈迦様が説教するか、罪人が地獄に逆戻りした所で終わりそうなものだが、御釈迦様が悲しそうな顔をするにとどまる所と、極楽ののどかな描写で終わる所とが芥川らしい。

  • ●トロッコ●
    が、泣いても仕方がないと思った。泣いている場合ではないとも思った。彼は取って附けたような御辞宜をすると、どんどん線路伝いに走り出した。

  • BRUTUS2017/1/1号、「危険な読書」

  • 芥川が小説、随筆、童話、戯曲と、その才気にまかせて様々のジャンルで試みた作品の中から、広い意味で「子どもむき」と考えられる作品を選び収めた。この作品群から、機智や逆説や諷刺、そしてまた、そうした理智の鎧で固められた奥にひそんでいる作者の、少年のような純潔で素直な魂を感じとることができる。

  • 夫の本なんやけど、これに入っている話はどれも面白いし特にトロッコはしゅうこが好きだと思うから読んだらいいと言うので借りた。
    子ども向け系を集めた本だそうですよ。
    トロッコは多分国語の問題とかで断片的には知っとったけど通して読んだら超絶かわいいな。ははは。
    しかし子ども向けか?て思ったのもあるし、一番最初の父とかせつなすぎるわ。

  • 中学の授業で読んで、私が小説を好きになったきっかけの一作。風景と主人公の心情のリンクなど、いちいち「そうなんだ!」と新鮮に感動したことを覚えています。そしてなんとも不穏な結びの文章。今読んでも面白い。今でも芥川が一番好きな作家です。

  • やっぱり短編は面白いですね。すっと読めます、すっと。ちょっと苦手な話もすぐに終わりますし。まあ好みの話も終わりが早いんですけどね、それを含めて好きなのかもしれません。私が彼の作品を知ったのは杜子春でした。毎朝5分ほどNHKあたりでやっていたのを記憶しています。それから早10年、『父』を理解できるレベルに成長できました。次の10年ではどこまで理解を深めることができるのやら。

  • トロッコ
    猿蟹 桃太郎 孔雀
    三つの宝 酒虫 
    杜子春

  • 『蜘蛛の糸 杜子春・トロッコ』
    「父」「酒虫」「西郷隆盛」「首が落ちた話」「蜘蛛の糸」「犬と笛」「妖婆」「魔術」「老いたる素戔嗚尊」「杜子春」「アグニの神」「トロッコ」「仙人」「三つの宝」「雛」「猿蟹合戦」「白」「桃太郎」「女仙」「孔雀」
    解説-中村真一郎

    「トロッコ」について。
    家にたどり着いた良平の、わっと泣き出さずにはいられない気持ち。たった一人で、町まで駆けもどる時の緊張感、家々にともる灯りのほのかな温かさや人々の「どうしたね」という掛け声、寂しく緊張した場面からほのかに温かく安心できる場面への転換が素晴らしい。これほどまでに、主人公の安堵を感じることのできる小説はあまりないだろう。哀愁までも感じさせる、心の奥から温まれる作品。
    その他には、「猿蟹合戦」と「桃太郎」がだれもが知ってる童話を独自の視点で描いてるのが興味深い。桃太郎ってこんなに非条理な男だったか。

  • 解説通り、子ども向けの短編集。

    機知やユーモアに富んでいて、思わずドキドキするような展開も…。
    首の落ちた話など戦争の暗い影を描いた作品もあり、深い考察と思慮深い精神が垣間見える。

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