蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇 (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003107072

感想・レビュー・書評

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  • 蜘蛛の糸:1918年(大正8年)。
    エゴイズムを戒める教訓的な話だが、ラストが印象的。普通なら御釈迦様が説教するか、罪人が地獄に逆戻りした所で終わりそうなものだが、御釈迦様が悲しそうな顔をするにとどまる所と、極楽ののどかな描写で終わる所とが芥川らしい。

  • ●トロッコ●
    が、泣いても仕方がないと思った。泣いている場合ではないとも思った。彼は取って附けたような御辞宜をすると、どんどん線路伝いに走り出した。

  • 教科書の「羅生門」と、芥川賞の知名度のために、芥川竜之介を遠ざけていたことを口惜しく思った。
    皮肉が効いていて、可笑しくて、可愛い。
    クスクスときにはドキドキ、ゾワッとする。
    解説には、子供向けの作品を選んだと描かれていたけれど、そんなこと関係ないと思う。
    個人的には、犬と笛、妖婆、老いたるスサノオノミコト、トロッコ、猿蟹合戦、桃太郎 が好き。お伽噺の毒の効かせ方がゾッとする笑いを誘う。

  • BRUTUS2017/1/1号、「危険な読書」

  • 芥川が小説、随筆、童話、戯曲と、その才気にまかせて様々のジャンルで試みた作品の中から、広い意味で「子どもむき」と考えられる作品を選び収めた。この作品群から、機智や逆説や諷刺、そしてまた、そうした理智の鎧で固められた奥にひそんでいる作者の、少年のような純潔で素直な魂を感じとることができる。

  • 夫の本なんやけど、これに入っている話はどれも面白いし特にトロッコはしゅうこが好きだと思うから読んだらいいと言うので借りた。
    子ども向け系を集めた本だそうですよ。
    トロッコは多分国語の問題とかで断片的には知っとったけど通して読んだら超絶かわいいな。ははは。
    しかし子ども向けか?て思ったのもあるし、一番最初の父とかせつなすぎるわ。

  • 本を読んでいて、「しまった!」と思うことがしばしばある。
    しまった、中学・高校の頃に読んでいればもっとガツンと感銘を受けたはずなのに。
    この作品もそう。
    どの話も非常に面白かった。
    さすが芥川。
    「トロッコ」の良平、かわいすぎるだろ

  • 中学の授業で読んで、私が小説を好きになったきっかけの一作。風景と主人公の心情のリンクなど、いちいち「そうなんだ!」と新鮮に感動したことを覚えています。そしてなんとも不穏な結びの文章。今読んでも面白い。今でも芥川が一番好きな作家です。

  • やっぱり短編は面白いですね。すっと読めます、すっと。ちょっと苦手な話もすぐに終わりますし。まあ好みの話も終わりが早いんですけどね、それを含めて好きなのかもしれません。私が彼の作品を知ったのは杜子春でした。毎朝5分ほどNHKあたりでやっていたのを記憶しています。それから早10年、『父』を理解できるレベルに成長できました。次の10年ではどこまで理解を深めることができるのやら。

  • トロッコ
    猿蟹 桃太郎 孔雀
    三つの宝 酒虫 
    杜子春

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著者プロフィール

小説家(1892-1927)。東京帝国大学文科大学英文学科卒業。創作に励むかたわら、大阪毎日新聞社入社。「鼻」「蜘蛛の糸」など数多くの短編小説の傑作を残した。1927年、服毒自殺。

「2019年 『羅生門・鼻・蜘蛛の糸 芥川龍之介短編集 Rashomon, The Nose, The Spider Thread and Other Stories』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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