春夫詩抄 (岩波文庫)

著者 : 佐藤春夫
  • 岩波書店 (1963年8月発売)
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  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003107126

春夫詩抄 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 内容以前に、旧字が氾濫しているので、旧字に慣れない人間には意味がとれずに頭に入ってきづらい。漢語辞典を久しぶりに引いた。
     殉情詩集の作品が好きで前半は真面目に読んでいたが、漢詩と後半はあんまり好みじゃなくて流し読み。だいたい恋歌なので、好みに合うあわないが分かれそう。

  • 詩はあまり読まないので、彼の作品としては「秋刀魚の歌」くらいしか知らず、どちらかというと谷崎潤一郎夫妻との三角関係で名前を知っている程度。

    ところが、彼は歌も詠むし、漢詩も西洋の詩も訳しているのである。
    これはすごいよね。
    だって直訳じゃダメなんだよ。
    詩情を汲んで、その詩の世界を壊さずに日本語に直すっていうのは、並大抵ではないと思う。

    “風花日將老
     しづ心なく散る花に”

    漢詩を訳すに、しづ心なんて和語、そうそう出てこないと思う。
    もし漢詩の専門家が訳したら、まず出てこない。
    和語の選択センスが素敵と思った。

    ただ、詩は苦手なので、彼の作った詩がいいとか悪いとかはよくわからない。
    解説を読むと、なるほどと納得する部分も多いけど、自分の力で読み切ることができないんだなあ。
    だから「秋刀魚の歌」のように有名なものは、解説を読む機会も多いので、よい詩だなーと思うんだけど…。

  • 詩論
    海の若者
    なぞなぞ

  • 高校生の頃どこかで見かけた「少年の日」の詩が忘れられなくて、手に取りました。
    佐藤春夫のつむぐことばを追っていると、きらきらとせつなくなる。眞晝だとか窗だとかの旧字体、そしてひらがなの使い方が好き。この人の詩に出会えてよかった。「殉情詩集」が大好きです。

  • 学生の時に初めて手に取った春夫の詩集はこの本だった。
    それ以来、折をみてはパラパラとめくり、詠われる言葉を噛みしめている。
    岩波版の良いところは、初っ端が「夕づつを見て」であるところ。
    この詩が一番好き。
    端的で、典雅で、志高くて。
    自分もこうありたい、と常々思い続けている。

  • 佐藤春夫 1892-1964
    2009年9月7日、長野県佐久市で創作ノート見つかる。

    嘆息
    日の本と誰か云ひけん
    豊悪原(あしはら)くさぐさの罪生ひ茂り
    ぬば玉の闇を食まずは生きがたき
    化け物の国となりにける

    ぬば玉の 闇に生きつつ われもまた
    世の光とは なりがてぬかも

    未発表作品
    敗戦後の混乱した世情を憂える。自分の文学が光にならないのではと、無力感もにじませる。

    2011.04.12-
    サウンド文学館・パルナス 朗読・米倉斉加年
    sigreの歌詞の人だ!
    そのうちちゃんと読もう。

  • 殉情詩集がほんとうにすき

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