美しき町・西班牙犬の家 他六篇 (岩波文庫)

著者 :
制作 : 池内 紀 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 94
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003107157

作品紹介・あらすじ

隅田川の中洲に理想の町をつくろうとして挫折する奇妙な男たちの物語「美しき町」、"夢見心地になることの好きな人々の為めの短篇"「西班牙犬の家」など、選り抜きの8篇を収録。芥川・谷崎と共に大正文学を代表する早熟の天才詩人・作家佐藤春夫の、上質の酒の酔い心地のような、小説を読む楽しさを満喫させる短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • 「西班牙犬の家」「美しき町」「星」「陳述」「李鴻章」「月下の再会」「F.O.U」「山妖海異」

  • 佐藤春夫が描く、「地に足のつかない心地よさ」の短編集。

    これは私の2007年度のベスト。

    たぶん、「いい」とか「すごい」とかいう本と「好き」っていう本は、全然別物なのだろう。
    これは私にとっての、断然「好き」に属するほうの本。
    上手いだとか幸せだとか壮大だとか、そんなことは全く関係がない。ただ、好きだから。
    この本は、私の好み。私の趣味。それだけ。

    特に大好きだったのは、「F・O・U」だろうか。
    人好きのする、かわいくて愛らしい狂人、というコンセプトを見事に私好みのものに仕上げたのがこの作品だと思った。
    「美しき町」も大好きだ。こういう、朗らかで、享楽的で、しかも美しい人たちの話って大好き(笑)。夢みたいな話なんだけど、その夢みたいな話を夢のまま壊さずに語ってくれるところが、ほんとに素敵。

    この短編は、なんにも知らずにほんとに気まぐれで手に取った。こういう本に突然出会うから、やっぱり読書は面白い。
    偶然に感謝。

  • 高校生のとき模試で『美しき町』の一部を読んだ。
    「美しい町」!「美しい町」!の部分しか覚えてなかったけど、全部読んでよかった。
    きれいなお話だなあ。
    他の短編も、楽しみながら読める。
    一気に読んで、後でじっくり読み直せればいいな。

  • ある理由により大好きな佐藤春夫の短編小説集。
    どの作品もすごく面白かったけど、一番好きなのは「美しき町」かな。ゼミの顧問の先生が「西班牙犬の家」の論文を同人誌に書いたことあるみたいで、いつか読んでみたい。
    現時点での僕の卒論の候補作家の一人だし、論じるのはなかなか骨が折れそうだけどいつか挑戦しようと思う。

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プロフィール

さとう・はるお
1892(明治25年)~ 1964(昭和39年)、日本の小説家、詩人。
中学時代から「明星」「趣味」などに歌を投稿。
中学卒業後、上京して生田長江、堀口大學と交わる。
大正2年、慶応義塾を中退、
大正6年、「西班牙犬の家」「病める薔薇」を発表し、
作家として出発。
「田園の憂鬱」「お絹とその兄弟」「都会の憂鬱」などを
発表する一方、10年には「殉情詩集」、14年「戦線詩集」を刊行。
17年「芬夷行」で菊池寛賞を受賞。23年、芸術院会員となり、
27年「佐藤春夫全詩集」で、29年「晶子曼陀羅」で
それぞれ読売文学賞を受賞し、35年には文化勲章受章。
小説、詩、評論、随筆と幅広く活躍。

「2018年 『奇妙な小話 佐藤春夫 ノンシャラン幻想集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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