風の又三郎 他十八篇(童話集) (岩波文庫 緑76-2)

  • 岩波書店 (1951年4月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (310ページ) / ISBN・EAN: 9784003107621

みんなの感想まとめ

独特の世界観と深いテーマが交錯する物語が詰まった作品は、出会った者の心に風のように吹き込む感動を与えます。「風の又三郎」に登場する三郎は、妖精でも死の使いでもなく、ただその名を残す存在として、読者に強...

感想・レビュー・書評

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  • 三郎は妖精でも死の使いでもなく、ただただ「風の又三郎」なのでしょう。だからこそ、出会った者の心に風の如くすっと入り込み、吹き荒れ、去ってゆくのでしょう。三郎という、その名だけを残して。

  • 宮沢賢治の童話は「童話」なのだろうか。子ども時代に読んで難しく、大人になって読んで少し甘く、いつの年に読んでも不思議。独特なオノマトペがうむ世界観も、どこか深いところに根差した宗教観も、馴染みそうで馴染まないのに、読むと体の中のどこに残る感じがする。
    何度読んでも不思議で、何度読んでも飽きない。

  • 語り「ざしき童子(ぼっこ)のはなし」 作:宮沢賢治
    東北地方に伝わる「ざしきぼっこ」にまつわるおはなしを宮沢賢治の語り口で、5年生のみなさんに、きいていただきました。

  • 「ざしき童子のはなし」を語りで。

    東北地方に伝わる「ざしきぼっこ」にまつわるおはなしを宮沢賢治の語り口で5年生のみなさんにきいていただきました。

  • 6年生に「祭りの晩」を語りで。

  • やっぱり不思議な賢治

  • 2016/05/04 読了

  • 子供時代から人は閉鎖的だし排他的だし独善的。絵本のようにキラキラしたかったけど童話のように現実がにじむ感じに出来上がった本。日本のグリム童話くらい言ってもいいと思う。

  •  冒頭の『風の又三郎』と『セロ弾きのゴーシュ』は思ったより面白くなかったが、あまり知られていない作品の方に心引かれた。冒頭の2篇は有名すぎてバイアスのかかった読みになってしまっていたかも知れない。『なめとこ山の熊』は面白そうな題名とは裏腹に賢治の死生観がにじみでており、映画になった『グスコーブドリの伝記』も科学観や人生の哀感がよく表現されている。ずっと子供向けの作者として軽くみていた賢治だが、今回読んでやっとその良さがわかった。

  • 『グスコーブドリの伝記』を読みたくて。
    天災による飢饉で孤独になってしまったグスコーブドリが、働いて勉強して、自己犠牲で天災から人々を救う話。

    全体的に宮沢賢治の作品は好きだけれど、
    たぶん宮沢賢治が作品にこめた想いのほんの一部しか読み取れてないのかも、と思う。

  • 青空文庫「グスコーブドリの伝記」読了。

  • 青空文庫「グスコーブドリの伝記」読了。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003107624
    ── 宮沢 賢治《童話集 風の又三郎 他十八篇 19510425-196701‥ 岩波文庫》
     
    http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/462_15405.html
    ── 宮沢 賢治《風の又三郎 1934‥‥ 文圃堂「全集」/新潮文庫》
    http://q.hatena.ne.jp/1252342337/231992/#i232054
     
     在日外国人は、又三郎(転校生)のようなものだ。
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/20120512
     マルチポスト ~ 知恵袋・教えてOK・ライブドア ~
     
    ── 石子 順《映画366日館 19850330 現代教養文庫》P265 19‥0902
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19850330
     
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%B5%DC%C2%F4+%B8%AD%BC%A3
     ↑宮沢 賢治 ↓風の又三郎
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%C9%F7%A4%CE%CB%F4%BB%B0%CF%BA
     

  • 『グスコーブドゥリの伝記』が2012年7月に映画化されるということもあって購入→読了。

    宮沢賢治の作品は『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』『水仙月の四日』をかなり前(小中学生の頃)に読んだきりだったけれど、子供の頃に読んだのとは印象が違った。

    特に『水仙月の四日』は本書にも収録されていて、子供の頃はすんなりと入ってきたのに対して、大人になってから読んでみると幻想的な印象を受けた。

    先に挙げた3つの作品を通して、なぜか今まで「子供のふりをする作家」というようなイメージを持っていたが、歳を重ねてその作品を読むと「夢想する大人」というイメージを持った

    一つ一つの作品に描かれている視点はあくまで大人が子供の世界をのぞき見ているという視点だったので、幻想的な印象を受けたのかもしれない。

    読んでみると好きな作品が多く、また手にする機会を得たことを嬉しく思った

  • 人間=ヘロン(カエル語)

  • 本書はおそらく一番風の又三郎を推している。
    だが、私はグスコーブドリ伝記が一番印象に残った。

    父親母親妹ブドリの家族四人が、毎日森の中で幸せな日常を送っている場面から話は始まる。そして、気象師のブドリは自分を犠牲にすることで不作となったであろう未来を変えて農家を救い、話は終わる。話の始まりと終わりを取りあげることでわかるように、この作品はわらしべ長者のように刻一刻と状況が変化する。その変化は予測不能、けれども斬新で不快感を感じない。もはや清々しさを感じ、次の展開を早く知りたくなる。そして、ふと我に返って今に至るまでに過ぎた出来事を思い返すことで、普通では想像もできない道筋を辿ってきたことにはじめて気付く。それほどまでに自然な流れでブドリが成長していく様子を書き連ねている。このような寓話は他に類を見ない。宮沢賢治の想像力と文章力に改めて畏怖した。

  • 2012.1.10

  • クラムボンの童話、水仙月の四日など清々しいお話たち。透き通った気持ちになる。

  • 『グスコーブドリの伝記』のみ読了。幸村誠『プラネテス』に触発されて。親に捨てられ、妹とは生き別れとなってしまったブドリが、技術を身につけ、観測所につとめ、天候を多少は操れるようになり、妹とも再会し、最後は人為的に火山を爆発させ、地球を、温暖化させることで救おうという、そのために自分を犠牲にしてしまうお話し。淡々と、自分が犠牲に、という上司を、あなたなしでは失敗した時に次がない、と制してまで、あっという間に身を挺してしまうブドリ。

  • 父が買ってくれた本。当時読んだ本がこれだったか定かではないが、一冊に10編前後入っていた。
    小学校4、5年だったが「どっどどぅ・・・」なんて言い回しは初めは馴染めず「変なの」という感想だった。
    どうなるんだろうとワクワクする「注文の多いレストラン」が一番先に気に入った。そして少しづつ他の物語も読むようになった。

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著者プロフィール

1896年岩手県花巻生まれ。盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)卒業。1921年から花巻農学校で教諭を務める。1926年に退職し、羅須地人協会を設立、農業技術指導などを行なうが、1928年に過労で倒れ、以後は療養生活を続けながら執筆活動を行なう。1933年9月21日没。享年37。生前に刊行された単著は、詩集『春と修羅』(1924)、童話集『注文の多い料理店』(1924)のみであったが、1934~35年には文圃堂から全3巻の全集が、1939~44年には十字屋書店から全6巻+別巻1の全集が刊行された。戦後も筑摩書房から数次にわたって全集が刊行されている。

「2025年 『宮沢賢治きのこ文学集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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