銀河鉄道の夜 他十四篇(童話集) (岩波文庫 緑76-3)

  • 岩波書店 (1966年7月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (334ページ) / ISBN・EAN: 9784003107638

作品紹介・あらすじ

宮沢賢治の童話はその詩とともにきわめて特異なものである。「あなたのすきとおったほんとうのたべもの」になることを念じて書かれた心象的なこの童話の一つ一つは、故郷の土と、世界に対する絶えざる新鮮な驚きのなかから生まれたものである。どの一篇もそれぞれに不思議な魅力をたたえた傑作ぞろい。

みんなの感想まとめ

美しさと詩情に満ちた物語の数々が描かれたこの作品集は、自己犠牲やストイックさといったテーマに深く切り込んでいます。特に「銀河鉄道の夜」は、殉教者的な姿勢が美しい一方で、現代人には苦しさを伴うものとして...

感想・レビュー・書評

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  • 銀河鉄道の夜;1934年初出(昭和9年)。
    確かに美しく、詩情溢れる物語だとは思う。しかし、自己犠牲を貴ぶ殉教者的なストイックさが、俗物の私とはどうしても相容れない。読んでいて、美しさ以上に苦しさを感じてしまう。みんなの幸せのために自分を犠牲にするのは美しい行為だけれども、できればそこまでする前に、醜くても不様でもいいから、自分も含めてみんなで幸せになる道を探そうよーと思ってしまう。でも、それは明日生きているのが前提の人間だから言えることなのかもしれない。若くして志半ばで不治の病に倒れた人間が、死を受容する過程で書いた作品として読み解かなければ、この物語の真意は理解できないのかもしれない。やっぱり賢治は難しい。

  • ぎ 『銀河鉄道の夜』でブルカニロ博士が出とる。
    『北守将軍と三人兄弟の医者』で、没稿つうか草稿段階では設定があったのに決定稿でカットされた「兵士や人民の外科や衛生に尽力した」プラン・ペラポラン将軍段階でのはソンバーユ―将軍閣下は馬に対してちゃんとカットされた設定に成っとる(他ではなんかする)
     しまったっ。

  • ビジテリアン大祭
    100年近く昔に書かれた?のに今の常識とあまり変わっていないと感じました。

  • 初読の「ビジテリアン大祭」、面白かった。ベジタリアンについて、宗教的、生物学的、様々な点からディベートをするのだけれど、現代にもそのまま通じるのが面白い。

  • 宮沢賢治の世界では、人は動植物、自然と対話することができる。対話できるのは何か特別な力を持っているからではなく、ごく自然に誰でもできる。
    それが当たり前だから、特別な設定は一切いらない。
    動植物や自然と、本当の意味で共存するとは、こういう世界なのかもしれない。

  • 銀河鉄道の夜、読みました。

    なんだか不思議なお話でした。
    小さな頃、アニメーションで見たことがあり
    そのイメージが浮かんでくるのですが

    文字だから想像できる景色があって…
    すごく綺麗な文章でした。

    物語全体に不思議な雰囲気が漂っている、
    そんなお話でした。

    読み終わったあと、
    川面にある、風に吹かれているすすきが
    わたしの中で音を立てています…

    素敵でした。

  • 銀河鉄道の父を読んで面白かったから
    宮沢賢治の本を読んでみようと思って読んだが、
    なかなか難しかった

    文体が古いから読みにくいというのもあるが、これは結局何が言いたいのだろう?ってものがたくさんあった

    基本、反面教師的な感じで悪いことしたらそのまま自分に悪いことが跳ね返るよって言う趣旨のものが多いように感じた

  •  収録作は以下のとおり。

      「北守将軍と三人兄弟の医者」
      「オッペルと象」
      「どんぐりと山猫」
      「蜘蛛となめくじと狸」
      「ツェねずみ」
      「クねずみ」
      「鳥箱先生とフウねずみ」
      「注文の多い料理店」
      「からすの北斗七星」
      「雁の童子」
      「二十六夜」
      「竜と詩人」
      「飢餓陣営」
      「ビジテリアン大祭」
      「銀河鉄道の夜」

     特に「ツェねずみ」と「クねずみ」には、その的確過ぎるほどの人間諷刺にゾクゾクさせられた。

  • ジョバンニはカンパネルラに恋をしていたのだと思う。
    カンパネルラと、永遠をともにしたかったのだと思う。

  • 友達が大好きな銀河鉄道の夜。
    凄く綺麗な小説だった。彼女曰く、「宗教が違うから二人はあの駅では降りなかった」など、深い意味があるらしい。もう一度読み返してみたい。

  • ●2026年5月2日、メルカリで「ツァラトゥストラはこう言った」を購入させていただいた出品者の「趣味の本屋」さんがトップ画像にしてた本2冊のうち1冊。

    Yahoo知恵袋で解決した。
    2冊並んでいて、2冊とも「銀河鉄道の夜」。
    左:新潮文庫の新編
    右:岩波文庫のブルカニロ博士編
    とのこと。あの不鮮明な画像で特定できる人がいるなんてアンビリーバボー(笑)

    Yahoo知恵袋の回答者さんのコメント:
    「そうです。ブルカニロ博士という登場人物がでてきます。
    現在、新潮文庫その他は、筑摩書房の全集にもとづく編集でブルカニロ博士に関する部分を全カットした編集が主流なのですが、岩波は独自の編集を継承しています。まだ未読でしたら、読み比べるとかなり雰囲気が違っていて面白いと思います。
    ちなみに、詩人で賢治研究家である谷川徹三氏(谷川俊太郎の父)が編集された岩波文庫のほうがわたしは好きですね。」

    ●2026年5月29日、おすすめ?で保存してた成田祐輔さんの発言の切り抜き動画のコメント欄に、宮沢賢治に関する書き込みがあったのでチェックした。

    「昔の人は仕事をしないで生きてる人はいた。
    今は働くのが当然で、働かない人を非難するよう な余裕の無い社会になっている。
    働かないで生きていくのは、それなりの手段や方 法が必要だ。
    そういう仕組みが社会には必要だし、昔はそのよ うな仕組みを社会が持っていた。
    宮沢賢治のように「でくのぼう」な人が必要。
    宮沢賢治は「でくのぼう」であることで、逆に多 産な人で創造性に溢れる人だった。」

    〈【成田悠輔】 仕事を辞めても大丈夫。働くことはただの言い訳〉
    https://youtu.be/xPLLNQfxo90?si=iSfwjj7s6AbrGz5O

  • ベジタリアン大祭が一番面白かったかも。銀河鉄道の夜は幻想的な風景の表現が上手いなって思った。注文の多い料理店はスラスラ読めて名作だなって思った。オツベルと象は読んだの中学生以来だったけど懐かしいなって。ネズミ系の寓話はザって感じだったね

  • 宮沢賢治は何度読んでも、いくら読んでも良い。心に響く美しい言葉に出会えるから。どれも面白かったが銀河鉄道の夜が初めて見るバージョンかつ、すごく印象的なパートが接続されているためにそれを読むだけでも価値があった。なんだかちょっと文体が賢治に影響されている気もする。

  • シンプルに童話として子供に読み聞かせても喜ぶ内容ですが、大人になってから再読するとかなり風刺が効いているお話として大変面白いです。特に賢治の思想や宗教的なバックボーン、当時の日本における状況などを知った上で読み直すと、「ああこの話はあのことに関する風刺だな」というのが色々考察できて二度楽しめます。

  • 【電子ブックへのリンク先】
    https://kinoden.kinokuniya.co.jp/hokudai/bookdetail/p/KP00048431

    ※学外から利用する場合は、以下のアドレスからご覧ください。
    SSO-ID(教職員)又はELMS-ID(学生)でログインできます。
    https://login.ezoris.lib.hokudai.ac.jp/login?url=https://kinoden.kinokuniya.co.jp/hokudai/bookdetail/p/KP00048431/

  •  
    ── 宮沢 賢治《銀河鉄道の夜 他十四篇 19511025 岩波文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003107632
     
    (20240918)

  • 大人になって再び読んでみました。『蜘蛛となめくじと狸』と『注文の多い料理店』が印象に残りました。小さい頃は怖いなと思いながら読んでいましたが、今読むと、なんというか、少しぞくぞくしたのは私だけでしょうか。

  • 童心を思い出す。自然との触れ合いこそ宮沢賢治の世界観

  • ステイホームということで、本棚の奥から引っ張り出してきた。小さい頃読んだきりだったが、こんなにキラキラしていたっけか。

  • 大人でも楽しめる童話集。
    以前教科書で読んだお話もいくつかあった。

    銀河鉄道の夜が一番好きだった。
    美しい情景が文章から想像できるし、それでいて少し切ない。何度も読み返したくなる。
    いろいろな作品が、この物語に影響を受けているというのが、何となくわかる気がした。

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著者プロフィール

1896年岩手県花巻生まれ。盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)卒業。1921年から花巻農学校で教諭を務める。1926年に退職し、羅須地人協会を設立、農業技術指導などを行なうが、1928年に過労で倒れ、以後は療養生活を続けながら執筆活動を行なう。1933年9月21日没。享年37。生前に刊行された単著は、詩集『春と修羅』(1924)、童話集『注文の多い料理店』(1924)のみであったが、1934~35年には文圃堂から全3巻の全集が、1939~44年には十字屋書店から全6巻+別巻1の全集が刊行された。戦後も筑摩書房から数次にわたって全集が刊行されている。

「2025年 『宮沢賢治きのこ文学集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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