銀河鉄道の夜 他十四篇 (岩波文庫 緑76-3)

著者 :
制作 : 谷川徹三 編 
  • 岩波書店
3.89
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本棚登録 : 602
レビュー : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003107638

作品紹介・あらすじ

宮沢賢治(1896‐1933)の童話はその詩とともにきわめて特異なものである。「あなたのすきとおったほんとうのたべもの」になることを念じて書かれた心象的なこの童話の一つ一つは、故郷の土と、世界に対する絶えざる新鮮な驚きのなかから生まれたものである。どの1篇もそれぞれに不思議な魅力をたたえた傑作ぞろい。

感想・レビュー・書評

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  • 銀河鉄道の夜;1934年初出(昭和9年)。
    確かに美しく、詩情溢れる物語だとは思う。しかし、自己犠牲を貴ぶ殉教者的なストイックさが、俗物の私とはどうしても相容れない。読んでいて、美しさ以上に苦しさを感じてしまう。みんなの幸せのために自分を犠牲にするのは美しい行為だけれども、できればそこまでする前に、醜くても不様でもいいから、自分も含めてみんなで幸せになる道を探そうよーと思ってしまう。でも、それは明日生きているのが前提の人間だから言えることなのかもしれない。若くして志半ばで不治の病に倒れた人間が、死を受容する過程で書いた作品として読み解かなければ、この物語の真意は理解できないのかもしれない。やっぱり賢治は難しい。

  • ジョバンニはカンパネルラに恋をしていたのだと思う。
    カンパネルラと、永遠をともにしたかったのだと思う。

  • 友達が大好きな銀河鉄道の夜。
    凄く綺麗な小説だった。彼女曰く、「宗教が違うから二人はあの駅では降りなかった」など、深い意味があるらしい。もう一度読み返してみたい。

  • ステイホームということで、本棚の奥から引っ張り出してきた。小さい頃読んだきりだったが、こんなにキラキラしていたっけか。

  • この本に出逢ってからずっと、わたしの心の中にも銀河鉄道が走っている。

    こちらの旧編を読むと新編に「ブルカニロ博士の言葉が足りない」と思ってしまう。旧編のジョバンニと新編のジョバンニは、違う運命を辿る。博士の導きが新編でなくなってしまうのが、かなしくて仕方ない。それがなければ、ジョバンニがきっと失われてしまう様々なものに対してどう向き合っていくのか、読者もジョバンニも掴めないままだと思う。わたしはせめて、ジョバンニは救われてほしいと思う。健気な人間が報われるのを見るとき、いつもより少し優しくなれるから。

  • 銀河鉄道の夜、読みました。

    なんだか不思議なお話でした。
    小さな頃、アニメーションで見たことがあり
    そのイメージが浮かんでくるのですが

    文字だから想像できる景色があって…
    すごく綺麗な文章でした。

    物語全体に不思議な雰囲気が漂っている、
    そんなお話でした。

    読み終わったあと、
    川面にある、風に吹かれているすすきが
    わたしの中で音を立てています…

    素敵でした。

  • 幾原邦彦アニメ輪るピングドラムが影響を受けていると知り、表題の銀河鉄道の夜のみ読んだ。

    林檎、蠍、輪、カンパネルラとジョバンニ。
    いくつものキーワードを重ねながら想像できて楽しかった。切なくて、不思議な話で理解は追いつかなかった。

  • 表題作品が目的で読んだけど、ビジテリアン大祭が面白かった。ベジタリアンなのは知ってたけど、ベジタリアンに対する反論にも詳しいのだなと。

    生き物に対する眼差しとかを学生時代、授業とかでも聞いてたけど再確認した感じ。

    ただ、読了して思ったけど宮沢賢治の文体は私の肌には合わないなと思った。

    成増図書館 岩波文庫

  • 宮沢賢治の短編小説編。実は宮沢賢治の作品は初チャレンジで、童謡のイメージが強いのですが、大人でも十分に楽しめる内容。「銀河鉄道の夜」は、目の前に情景が浮かんでくるような美しい文章で、感動。

  • 宮沢賢治の本は全体的に好きですが、この本は子供の頃から読んでおり、今でも、行き詰った時に読みたくなる本です。宮沢賢治が追求した「本当の幸いとは何か」というテーマは、私自身も追求していきたいテーマです。

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著者プロフィール

宮沢賢治(みやざわ・けんじ、1896~1933)
岩手県花巻市出身の詩人、童話作家。幼少より鉱物採集や山歩きを好み、盛岡高等農林学校(現在の岩手大学農学部)卒業後は、教員として岩手県立花巻農学校で地学や農学を教えた。その後も近在の農家に肥料相談や稲作指導を行ったり、東北砕石工場で技師として働いたりしていたが、37歳の若さで病没。仕事のかたわら、生涯を通じて数多くの詩や童話、短歌などの文学作品を残した。

「2020年 『宮沢賢治の地学読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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