山椒魚・遙拝隊長 他7編 (岩波文庫 緑 77-1)

著者 : 井伏鱒二
  • 岩波書店 (1969年12月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003107713

山椒魚・遙拝隊長 他7編 (岩波文庫 緑 77-1)の感想・レビュー・書評

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  • 初、井伏鱒二。山椒魚を読みたくて、読み始めたのだが、個人的に良かったのは、「休憩時間」と「『槌ツァ』と『九郎治ツァン』(以下略」。
    前者は青春のキラキラ少し尖った感じを切り取っている。
    後者は言語学の視点から見るとすごいおもしろい。人をどう呼ぶか。ママパパがいつの間にかお母さんお父さんや、ババアジジイになったりするのはよくあることだけど、暮らし向きの良さで呼び方が変わっていくのは最早見栄。まあ、ママパパって呼んでたのがお母さんお父さんになるっていうのも思春期の見栄かも知れないが。

  • 人生や自然という本質的なものに対して、氏の深い洞察がうかがえる作品群。
    芸術、童話、ユーモア、笑い、哀しみ、ゆるし、別れ、・・・井伏文学のエッセンス満載です。何度読み返したかわかりません。

  • 表題作の「 山椒魚 」は有名な作品だが、あまりにも素朴な内容でその良さはどうもよくわからなかった。
    全9篇を収めるこの短編集。以下の諸編はちょいと面白かった。
    「鯉」は「 私は鯉を早稲田大学のプールに放った。 」という一節が示すように、ユーモラス、且つ、爽快な情景と痛快さが楽しめる。
    「 屋根の上のサワン 」は手負いの雁との出会いを描いた小品。雁のサワンとの別離がちょっと切ない。
    「 夜ふけと梅の花 」は、ある春の夜、路地でばったり出くわした青年との顛末を伝える。出会い頭に青年曰く「 もしもし、きみ!僕の顔は、血だらけになってやしませんか! 」一体何が始まるのだ?というワクワク感が楽しい。
    「 へんろう宿 」も味わい深い。土佐の遍路岬近くの小さな集落で、筆者は遍路宿に泊まることになる。ところがその宿の小さな娘や女中のおばあさんたちはみな、ある共通の身の上の女なのだった。まるでつげ義春の漫画( 紀行文)のような不思議な情趣を味わえる。
    「 遥拝隊長 」は、田舎の村に引き揚げて来た元陸軍中尉の話。男は頭がおかしくなっていて、村に居ても、戦争がまだ続いてると思い込んでいて、村人に「 何をぐずぐずする。敵前だぞお 」と檄を飛ばす。一方で村人達も、男のそんな奇行に適当に調子を合わせている。もの哀しさ、そしておおらかさのようなものを感じた。

  • 新書文庫

  • 「山椒魚」のみ読了。晩年の改訂版と読み比べる。山椒魚は近代人の戯画化でしょうか?蛙は達観しましたね。最後のセリフは、慈悲の言葉と思います。この部分がカットされた改訂版は別物です。井伏なりの不条理な世界。近代に対する落とし所のないシニカルな目線が浮かんできました。

  • 2015/9/26



    『山椒魚』が、私は一番好きです。

    「なんたる失策であることか!」
    可愛すぎる。

    最後の二匹の台詞も、
    胸に染み入るものがあります。
    短いけれど、愛すべきお話だなぁと。


    私個人の専門領域として、
    個人的には『遙拝隊長』も興味深かった。

  • 「山椒魚」「鯉」「屋根の上のサワン」「休憩時間」「夜ふけと梅の花」「丹下氏邸」「槌ツァと九郎治ツァンはけんかして」「へんろう宿」「遥拝隊長」
    を収録。

  • 懐かしい『山椒魚』
    教科書に出てた
    先生は誰だっけ?
    近所の転校生が山椒魚に似ているとかいう話になったっけ
    数十年ふりに見かけたとき「あ!山椒魚だ!」(もちろん心の中で)
    今読めば現実の生活のようでどよよん
    なんたる失策…

  • いよいよ出られないというならば、俺にも相当な考えがあるんだ....

  • なんかもう。

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