伸子 (下) (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1973年9月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784003107836

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  • この人をおいて他に相手はいないと信じて佃と結婚した伸子だが、上層中流階級の実家、とくにその雰囲気を代表する母多計代とそりの合わぬ夫のために心を砕く。自由に育った伸子と、15歳も年長で屈折した心の佃との間に生じた溝は、やがて越え難い深淵となる・・・。宮本百合子の代表作。

  • 中條百合子だった作者が、留学先で知り合った相手と結婚し離婚するまで。
    夫ととのすれ違い、自意識の昂まり…痛々しい日々が続く。
    解説で、下巻では社会状況の描写が少なくなり残念、というようなことが書いてあったが、伸子(百合子)が追い込まれていくリアルな変化だと思うのだが。

  • 反対を押し切って結婚生活に入ったものの、小市民的な安住を求める佃の消極的な生き方に絶望し、やがて二人の間に破局が来る。
    結婚生活の中でだんだん伸子と佃の齟齬が目立ち始めていく様はすごく辛かった。伸子の苦しみはわかるような気がする。伸子は歩み寄ろうとするが、佃と共にいられないことを悟る。佃が必死に伸子を引きとめようとするところには驚いてしまった。
    結婚における女性の独立の問題を追及した作者の代表作。

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著者プロフィール

宮本 百合子(みやもと・ゆりこ):1899年、東京生まれ。小説家。日本女子大学中退。旧姓・中條。1916年、坪内逍遥の推薦で「貧しき人々の群」を発表。18年、父と共に渡米。19年、NYでペルシャ語を研究していた荒木茂と結婚。24年に離婚ののち、28年に荒木との結婚生活を描いた『伸子』を刊行。27年に湯浅芳子とともにロシアへ渡り、帰国後、日本プロレタリア作家同盟に参加。32年、宮本顕治と結婚。以降、執筆禁止令や投獄に屈することなく作品を発表。著作に『播州平野』『風知草』『道標』ほか多数。

「2025年 『伸子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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