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- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003107836
感想・レビュー・書評
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この人をおいて他に相手はいないと信じて佃と結婚した伸子だが、上層中流階級の実家、とくにその雰囲気を代表する母多計代とそりの合わぬ夫のために心を砕く。自由に育った伸子と、15歳も年長で屈折した心の佃との間に生じた溝は、やがて越え難い深淵となる・・・。宮本百合子の代表作。
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中條百合子だった作者が、留学先で知り合った相手と結婚し離婚するまで。
夫ととのすれ違い、自意識の昂まり…痛々しい日々が続く。
解説で、下巻では社会状況の描写が少なくなり残念、というようなことが書いてあったが、伸子(百合子)が追い込まれていくリアルな変化だと思うのだが。
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