雪国 (岩波文庫 緑81-3)

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レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003108130

感想・レビュー・書評

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  • 初めて「雪国」を読んだのは高校生の頃。
    当時は芸者と高等遊民とのだらだらしたやり取りや、しょせん芸者遊びを描いただけの哲学的慧眼も起きない薄っぺらい内容だろ、とも考え嫌悪感を感じた。こんなものが日本の代表作として海外等で取り上げられていいのか、と。

    その後年月を経て、私も少しは人生経験を積み、川端がこの作品を書いていた年齢(30代後半)になって、改めて再読した。
    正直に言うと、印象はかなり変わった。
    特に私が引き込まれたのは、島村が初秋に温泉街を再々訪して以降の展開。紅葉の頃を迎えて木々が色づき、虫の声が高まって次第に小さくなり、やがて山の上から雪化粧が始まり、初雪を迎え、冬の冷たさが広がっていく… それらの風景の変化に呼応するように、島村や芸者の駒子の心象や距離感も微妙に変化していく…
    初読時はだらだらした描写にしか思えなかったのが、一文一文の深い“あや”が一つの織物を織り上げるように場面を構成しているのに(今さらながら)気づき始めた。
    一つの織り目だけを凝視していては、布としてもつ“やわらかい感覚”は見えてこない。言葉を追うだけではダメで、言葉のもつ“まわり”の感覚を汲む、ということだろうか。したがって、言葉の字面の意味しか教わっていない高校生では完全読解は難しく、その語彙の“周囲”を読み解く力(人間的成長とも言おうか)が求められるのだろう。

    それにしても私の高校時代の第一印象、今読むと青臭いですねー。
    この作品は何回も読むことで印象が深まる小説。だから初読時の印象が悪かった人も、しばらく置いてからの再読をお勧めします。
    私も新たな発見を求めて、さらに十年くらい置いてから再々読しようと考えています。
    (2008/1/18)

  • ”国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
    夜の底が白くなった。”

    長いトンネルを抜け、一面の雪景色となった様子が
    「夜の底が白くなった」の一言で、ありありと浮かんでくる所が好きです。
    最初にこの一文を読んだ時、鳥肌がたちました!

  • 本を美しいと感じたのは初めて、
    風景描写が美しい。
    このような感受性に鳥肌が立つ
    絵の世界のようであり、現実感も漂わせる。

    景色に心動かされ悠々自適に暮らす島村、
    めいいっぱいに雪国に生きる駒子、

    二人のギャップとしんしんと流れる雪国の時間が物語を形作る。

  • ノーベル賞作家の作品をとやかく言う資格はないけど、各々のシーンの景色や心情の描写は流石素晴らしい。全体の構成がちょっとちぐはぐな感じがするのは、この作品の成り立ちから言って仕方がないのだろうか。

  • 雪の冷たさや輝きが自分の目で見るよりも美しく感じられる。
    やっぱりすごい。

  • 私がいまいち理解のセンスに欠けているのか、名作と言われる所以がわからん。

  • とても綺麗、な一作。

  • ★3.8くらい

    一度は読んでおくかと初川端康成
    凄く読みやすい
    話の設定などはあまり好きじゃないのに
    最後まで読んでしまった
    読ませる力がある

    短い文でとても印象的な表現をする
    夜の底が白くなった

    天の川の描写が美しい
    他の作品も読みたくなった

  • 冒頭の文章が有名な雪国

    とりあえずよんでみたが
    純文学らしさ的なものはとりあえず感じられた

    現代的な小説をよんでいては
    であうことはないであろう描写がたくさんある
    みたいなことはわかったけど

    やっぱりよくわからん

  • 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
    トンネルの向こう側とその前では何が違ったのか?
    登場人物の心の動きや洗練された文章の美しさ。ノーベル賞受賞作家による世界で読まれる作品です。(by.はるちゃん)
    (829821/913.6/Ka/大学図書館)

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著者プロフィール

1899年生まれ。1920年東京帝国大学文学部英文学科に入学(のち、国文学科に転科)。1921年第六次『新思潮』を創刊。『伊豆の踊子』や『雪国』などの作品を残す。1961年文化勲章受章。1962年『眠れる美女』で毎日出版文化賞受賞。1968年10月、日本人初となるノーベル文学賞受賞が決定する。1972年没。

「2017年 『山の音』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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