山の音 (岩波文庫)

著者 : 川端康成
  • 岩波書店 (1988年10月17日発売)
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  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003108147

山の音 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 裏表紙のコピーにある、「戦後文学の最高峰に位する名作である」という一文に釣られ、そんな本が中古で105円になっている訳がないと冷やかし半分で手に取ってみた本。ノーベル文学賞受賞者とは露知らず・・無知でした。これだから中古本巡りは止められない。

    古い文字使いにさえ慣れてしまえれば、あとは非常に読みやすく、ただただ美しい日本語に圧倒されるだけである。戦争を見守った世代、体感した世代、知らない世代が一つ屋根の下に住み、生きている様が描き出されその感情の儚い移り変わりがリアルに再生される。本編ほどではないにせよ、山本健吉の解説も読み応えがあり、久々に出会った「文学」、そして「名作」であった。

  • 「読書力」文庫百選
    6.つい声に出して読みたくなる歯ごたえのある名文
    →私(=齋藤先生)は菊子の美しい話し言葉が好きでした

  • 新幹線、新大阪・品川間、新横浜手前で。この版で読むのは二回目。

  • ずっと浸っていたい美しい日本語が醜と美を描き出している。

  • 100506(m 100811)

  • 老いへの恐れや老醜への嫌悪を元として、老い枯れようとしている主人公の信吾とその家族を巡る話。息子修一の嫁である菊子の美しさ、ともすれば歪んだ想いも含めて。
    また、戦争から直接来る悲しみでなく、人々に結果として残したものが書かれており、作中の主な登場人物としては唯一戦地に赴いていた修一の歪さ、戦争で夫を亡くした戦争未亡人たちの異質さは後に残るものがあると思う。

    身を以て老いを知らないこと、戦争を見ていないことから、今の僕の視点からはすこしふわっと感じられた。

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