梨の花 (岩波文庫)

著者 : 中野重治
  • 岩波書店 (1985年4月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003108338

梨の花 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 越前の村で育つ男の子の、小学1年から中学1年まで。三人称小説ではなく、男の子が語るのでもなく、彼が思ったこと、そのときに思い出した過去のことが切れ目なく記録されている形式なのが独特。6歳の時は6歳の範囲でしか世界が見えないので、読み始めてしばらくはなにがなんだかわからなかったけれど、「これは6歳児の頭の中なんだ」とわかってからは面白くてたまらなかった。子供の頃の、わけもなくおもしろかったりこわかったりする気持ちや、世界に対する信頼感が思い出されて。主人公の男の子は知らないことは知らないままで、少しずつ世界を広げながら地に足をつけて育っていく。そういう健康さに触れると、自分も少しまっすぐになれる気がする。

  • (おそらく)福井県の村を舞台に,主人公の少年が,中学生になるまでの日々をつづっている。
    田舎の少年の視線で,子どもの世界と大人の世界を通り過ぎてゆく。
    何か特別な事件が起こるわけではないが,情緒あふれる,なんとなくじんわりする作品だった。

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