小説の認識 (岩波文庫 緑 96-5)

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  • 岩波書店
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003109656

作品紹介・あらすじ

『小説の方法』の続編。『方法』で組織的に展開した考察、分析をよりいっそう個別に深化、発展させた11篇の評論から成る。「組織と人間」など社会と人間の関係への新たな視座も生まれ、読みごたえのある刺激的な評論集となった。

感想・レビュー・書評

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  • 小説の方法より詳しい。

  • 『小説の方法』から発展させた内容。
    こちらの方が読みやすかった。
    いい小説ってなんだろうと考えてしまう。

  • 「小説の方法」の読後感と同じく、難解、の一言に尽きる。ただ、「方法」に比べると多少理解出来た部分もあった気がするのは文字に慣れただけか。
    伊藤さんの思考回路をみてみたい。「若い詩人の肖像」、「氾濫」等を読むと、他の作家とは一線を画す小説家であり評論家であることがよく分かる。感情に先走らない、最後の一文まで緻密に計算された、完全な小説を伊藤さんは書く。だからこそ、彼はこれだけの小説論を書けるのだろう。
    本文には多くの小説家及び小説が登場する。これらを全て読み終えた頃に、再読したい。今文章にまとめて感想を書くには、あまりに理解が足りていない。

  • 2010/1/5返却
    図書館1F新書文庫 B901.3||I89

    この本を読む前に読んでおかなければならない小説
    ギリシャ神話、オディッセイ、イリアード、聖書、アエネーイス/ヴァージル、神曲/ダンテ、デカメロン/ボッカチオ、ドン・キホーテ/セルバンテス、キング・リア/シェイクスピア、ハムレット/シェイクスピア、懺悔録/ルソー、ロビンソン・クルーソー/デフォー、トム・ジョーンズ/フォールディング、ボヴァリー夫人/フローベル、聖アントワヌの誘惑/フローベール、クレーヴの奥方/ラファイエット夫人、赤と黒、イヴァン・イリイチの死、アンナ・カレーニナ、永遠の夫、罪と罰、水の上/モーパッサン、アッシャー家の崩壊、ウィリアム・ウィルスン、ファウスト、ウィルヘルム・マイステル、スワン家の方、ドルジェル伯の舞踏会、狭き門、法王庁の抜け穴、ブッデンブローク家、退屈な話、桜の園、死せる魂、ユリシーズ、若き芸術家の肖像、人間の条件

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