夕鶴・彦市ばなし 他二篇 木下順二戯曲選II (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1982年8月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (330ページ) / ISBN・EAN: 9784003110027

みんなの感想まとめ

深いテーマと緻密な文章が特徴のこの戯曲集は、特に「夕鶴」と「彦市ばなし」が印象的です。「夕鶴」は、その名の通り多くの関係者が称賛する完成度を誇り、主人公つうの心の葛藤と機織りを続ける姿が胸を打ちます。...

感想・レビュー・書評

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  •  文章がとてもよく練りこまれたもので、とても読みやすい。当然と言えば当然だが、戯曲であるので音読にも向いているそうだ。
     表題の夕鶴は、とても有名で主演女優・演出者などなど複数の関係者が表彰されている完成度の高い作品。つうが与ひょうの心がわからなくなり言葉すら理解できなくなっていく中で、機織りを続けていくシーンが胸を打たれる。金を稼ぐことを穢れているとか、過去の不便な生活のほうが人間性があったとか、したり顔で言うつもりはない。しかし、手段と目的が混同されてしまって視野狭窄に陥っていることは意識しなくてはならないだろう。結局、資本主義という化け物に飲み込まれてしまった現代社会から逃れることは絶対にできないのだから。

  • 夕鶴は鶴の恩返しのモチーフ。

  • 有名な「夕鶴」を読むために手に取ったけれど、一番最初に載せられている「彦市ばなし」が一番面白かった。
    彦市のキャラの造形は昔話的な荒々しさとこっけいさを見事に表現している。
    また、この作品と「夕鶴」は昔話を下敷きにしているが、もともとの話の要素を損なわないで上手に読み物としてつくりかえている点、そしてどの作品も読みやすく書かれている点が印象に残った。

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著者プロフィール

東京女子医科大学准教授

「2017年 『医療系のための物理学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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