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Amazon.co.jp ・本 (330ページ) / ISBN・EAN: 9784003110027
みんなの感想まとめ
深いテーマと緻密な文章が特徴のこの戯曲集は、特に「夕鶴」と「彦市ばなし」が印象的です。「夕鶴」は、その名の通り多くの関係者が称賛する完成度を誇り、主人公つうの心の葛藤と機織りを続ける姿が胸を打ちます。...
感想・レビュー・書評
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文章がとてもよく練りこまれたもので、とても読みやすい。当然と言えば当然だが、戯曲であるので音読にも向いているそうだ。
表題の夕鶴は、とても有名で主演女優・演出者などなど複数の関係者が表彰されている完成度の高い作品。つうが与ひょうの心がわからなくなり言葉すら理解できなくなっていく中で、機織りを続けていくシーンが胸を打たれる。金を稼ぐことを穢れているとか、過去の不便な生活のほうが人間性があったとか、したり顔で言うつもりはない。しかし、手段と目的が混同されてしまって視野狭窄に陥っていることは意識しなくてはならないだろう。結局、資本主義という化け物に飲み込まれてしまった現代社会から逃れることは絶対にできないのだから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夕鶴は鶴の恩返しのモチーフ。
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有名な「夕鶴」を読むために手に取ったけれど、一番最初に載せられている「彦市ばなし」が一番面白かった。
彦市のキャラの造形は昔話的な荒々しさとこっけいさを見事に表現している。
また、この作品と「夕鶴」は昔話を下敷きにしているが、もともとの話の要素を損なわないで上手に読み物としてつくりかえている点、そしてどの作品も読みやすく書かれている点が印象に残った。
著者プロフィール
木下順二の作品
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