みそっかす (岩波文庫 緑 104-1)

著者 : 幸田文
  • 岩波書店 (1983年9月16日発売)
3.75
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003110416

みそっかす (岩波文庫 緑 104-1)の感想・レビュー・書評

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  • おとうと。そういうことだったのかって思ったりもした。若いときに幸田文をちゃんと読んでる女の人はいいなあってずっと思ってたけど、なんか10年経って、今その人は服部みれいに憧れ、ツイッタで石井ゆかりの星読みをチェックする毎日で、なんでやねんです。幸田文も服部みれいも他の女の人も、そんなふうに思えるの、そんなふうに暮らせるの、いいなって思うこともあるけど、基本的にあんまり他人に憧れたりしないから、どっぷり他人まかせな人を見ると。

  • 16/04/22、ブックオフで購入。

  • 1951初版。露伴の死後編集者にすすめられ教えられながら、子供のころのこと、父の想い出を書く。7歳での母の死、おばあさん、死んだ姉、継母、弟、女中との会話や暮し。

    人との関わりの中で、人間が人間として出来ていく過程を、読めるということが、素晴らしいと思いました。

  • 経験した人にしかわかりえないだろう幼少期の苦しみと悲しみが綴られていた。父に怯え新しい母に戸惑い胸の内にすべてを押し込め続ける。自分でどうにかするしかない。共感し過ぎて読むのがつらかった。

  • 幸田文さんの子供の頃の回想録?子供の感情とは愛しいものだと、改めて感じました。

  • 幸田文さんが自らの子ども時代を綴ったもの。
    知らなかった、です。このような生い立ちだったとは。このような子どもだったとは(ガキ大将で、体を使って遊ぶのが好きだった、とか)。

    これ、最初期の作品なのだよね?
    のちのエッセイから知ったわたしには、文章がどうにも…。
    文章を書くという作業は非常に大変で難しい、といったことが本人によってしたためられてもいる。

    独特の感性は、しかし、のちの作品に通じるものを感じた。

    最初は露伴のお母さん(おばあさん)のキャラやら何やら興味深く面白かったのだけど、段々と、母の死や、弟のおねしょだとか霜焼けを痛がる様子だとか、文さんの戻し癖だとか、読むのが辛かった。子どもが悲しんだり苦しんだりする様子がね。
    継母との不和や、露伴と後妻の不仲、なども気が滅入ってきて。
    幸田文さんの子ども時代を知るにはとても良いけれど、楽しい本ではないです。でもこれが現実。

  • 「みそっかす」は父のこと、母のこと、継母のこと、姉のこと、弟のこと、幸田文が思い出しながら書いたエッセイです。
    みそっかすの後、作者は何を書こうかと感動を求めて、木をみたり、崩れをみたりする旅に出たそうです。想い出は語ればそれで終わり、無尽蔵に量産できるものではない、との話に、幸田文という人は求められるままに想い出を筆にした結果、想い出がふわっと消えてしまったのかもしれないなと思いました。
    さとかった母のエピソードはこちら http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120315/1331793433

  • 幸田文さんが自身の子供の頃のことを書いている。

    「そうだったのか、そういうことがあったのか」と思いながら読む。

    子供の頃、感じたことを言葉でうまく言い表せないもどかしさ。
    言えば言うほど思ったこととは違う方向にころがっていく悲しさが伝わってくる。

    学校生活からは、まだ貧しかった日本の様子もかいまみえる。

    それにしても露伴のお母さんという人は余程の人であったと思われるし、その人がそのお母さんという人の前ではかたなしであったらしいから昔の女性はすごいのだ。(というか幸田家の女性は、ということか)

  • 幼年期を再現することにかけて、中勘助にひけをとらない。生みの母の死、早逝した姉弟、継母との確執、露伴の酒乱、幸田家の面々はキャラが濃い。そのなかで著者はごく「普通の」人だったに違いない。だからこそ『みそっかす』が書けたのだし、「みそっかす」とはここでは第三者の目、すなわち、小説家の視線の謂いである。

  • 読みながら気分がころころと変わり、感想を書くことが僕には難しい。
    中には傲慢過ぎて嫌悪感を抱く所もあった。

    著者の凛とした着物姿の写真から、生きる姿勢の良さを感じていたのだが、題材のせいか姿勢の良さよりも「ちびまる子ちゃん」的印象が強い。
    でもそこに愛があるのだということも分かる。
    「ちびまる子ちゃん」のような飾られない家族への愛。
    そこが嫌でもあり好きでもある。

    多分幸田文をものすごく自分の中で美化していたのだろう。
    当たり前だけど人間なんだね。親近感がわく。
    使われる言葉、情景などからは凛とした美しさを感じた。

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