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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784003112113
感想・レビュー・書評
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夜だー全ての窓に燈はうばわれ
日が落ちたので、空は着物を脱ぐと、鳩の時計にもう夜よとそっと教える
貧乏な天使がことりに変装する
いっそ潮風でも吹いて来て、海が広がってくれればいい、この窓からヨットに乗るんだ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ときには詩集を片手に」
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=070298 -
よく分からなかった...
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夏へ
歌ひとつ
詩は -
#bookoff
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やさしいソネット。
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青年時代に憧れた「立原道造」の世界。現在、再び全集が刊行されているので、主要な詩を読んでみたくなりました。むかし、あれだけ甘酸っぱい印象があり、この歳になって読むのは恥ずかしいと思っていたものですが、どうしてどうして!甘いというよりも、自分に問いかける哲学的な文言の多さに、新たな感動です。道造の詩には「おまへ」が度々登場し、それが恋人(水戸部あさい)だと思っていましたが、実は自分自身を客観視している場面、或いは自然を指しているように思えてきます。このほか、多い言葉に「しづかに」「私は・・・していた」という過去形、「なぜ?」「?」などの問いかけが本当に多いです。70年ほど前に亡くなった詩人でありながら、その文体の現代性、その新鮮な言葉が驚きです。以前は特に好きなのは『萱草に寄す』からは「のちのおもひに」「虹とひとと」「夏の弔い」などの過去を振り返り、失ったものの大きさに圧倒されるような詩の数々でした。今回は、『暁と夕の詩』の「やがて秋・・・」「溢れひたす闇に」の透明感、『優しい歌』の「「燕の歌」「虹の輪」「鳥啼くときに」「爽やかな五月に」の平安に満ちた情景が印象に残ります。そして『拾遺詩篇』の深い悲しみが心を打ちます。「逝く昼の歌」「草に寝て・・・」「歌ひとつ」など。
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身近にある幸せや美しさに気づかせてもらえる詩集。やさしい言葉で紡がれた、やさしい世界がたくさん詰まっています。
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詩型について書棚を変更したので、ソネットで知られる立原道造のレビューも書いておこう。
あまりに短い生涯であったため、学業の傍ら発表された作品がほとんどである。その生涯が短くとも、道造が書いたソネットのきらめきは変わらない。ただ、齢を重ねた道造の詩がないことが残念でならない。
著者プロフィール
立原道造の作品





