野火;ハムレット日記 (岩波文庫)

著者 : 大岡昇平
  • 岩波書店 (1988年5月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003112311

作品紹介

兵士でありながら病ゆえに兵士を拒否された人間がフィリピンの原野に投げ出され、全くの孤独と不安の中で自然と自己を凝視しつつ到達した地点は…。戦争を描きながら戦争小説を超えた文学として高く評価されている『野火』。他に、王座を狙うマキァベリスト・ハムレットの試練と没落を描く『ハムレット日記』を併載。

野火;ハムレット日記 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 膨れ上がる遺体。

    想像よりよほど崇高だった。(「野火」)

  • 「野火」が強烈な内容。原作よりも、塚本晋也監督映画「野火」は反戦を強調しているように感じた。
    「ハムレット日記」について、ハムレットを先に読んでから読めば良かった気がする。

  • 『野火』は内容的にえぐいのかと警戒していたが(いや、えぐいんだけど)、思いのほか精神論に重点をおいていた印象だった。
    視線を感じるというのは、やはりタブーに対する理性の働きや良心の呵責にも似た恥の概念なのか。善悪の判断と、生への執着――「考える」ことをやめたときに人間であることも終了してしまうのであれば、極限状態で自己を見つめ続けた主人公の精神は相当に強靭なものだが、しかし人食に向かった者、神を見出した者、どちらも己が心の解放を求めた結果の逃避と言えるかもしれない。「人肉を食わなかった」ことに、読み手でさえ「よかった」「それは正しい」と一言で片づけられない形になっている。
    『ハムレット日記』は、『ハムレット』を読んだのがかなり前ということもあり、細かい差異に気づかないまま読了したが、面白さを再確認させてもらったので、また原典のほうに手をのばそう。

  • 『野火』の誉れ高いが、『ハムレット日記』が「ハムレット」を知らない人間としてはありがたかった。こういう翻案がもっとあればいいのに。

  • あまりこの時代の小説を読まないせいかもしれませんが、
    戦争を経験した人の書いた戦争に関する小説って、こういうの多い気がする。ショッキングというかなんというか。
    人を食べる、みたいな話、ちょいちょい見る気が。
    人間性突き詰めてくと、そういうとこに行き着くってことなんでしょうか。

    でも実際、読んでてショッキングって感じでもないんだよな。嫌悪感感じるわけじゃないし、なんていうんだろう。
    ただどことなーく気持ち悪いような、ふわふわした感じ。
    登場人物の感情が割と平坦だからかな。
    この作品に限らず、そういう感じ多いですよね。

    ハムレットの方は大本を読んでないので、卒業までには読みたいな。
    そっち読まないとたぶん本当にはわかんないんだろうし。

  •  
    ── 大岡 昇平《野火/ハムレット日記 19880516 岩波文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003112318
     
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%C2%E7%B2%AC+%BE%BA%CA%BF
     ↑大岡 昇平  ↓《野火
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%A1%D4%CC%EE%B2%D0
     
     市川 崑・監督《野火 19591103 大映東京》
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/20070317 生没同日 ~ 船越家の人々 ~
     
    ── 塚本 晋也《野火 20150711 游学社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4904827325
    ── 塚本 晋也・監督《野火 20150725 全国順次公開》
     
     藤原 彰《餓死した英霊たち 200105‥ 青木書店》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4250201155
     
    …… 各地域別に推計した餓死者数は全体の戦没者212万1000人の60%強。
    ── ニュースウオッチ9 20150827 21:00-22:00 NHK》
     
    (20150827)
     

  • 野火を初めて読んだのはだいぶ前なのに、印象があまりに強烈で忘れられません。

    ハムレット日記は、ハムレットの目線で描かれているのが新鮮でした。
    (個人的には、ハムレットは若き青年というイメージだったので、20代だったのは意外でした。)

  • ・極限状態とは
    ・狂人日記
    ・猿の肉
    ・政治劇としてのハムレット

  • 大岡の鋭敏な視点に圧倒されます。

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