中谷宇吉郎随筆集 (岩波文庫)

著者 :
制作 : 樋口 敬二 
  • 岩波書店
4.12
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本棚登録 : 248
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003112410

作品紹介・あらすじ

中谷宇吉郎(1900‐62)は雪と氷の研究に新生面をひらいた物理学者として世界的に名高いが、また多くの秀れた随筆の筆者として知られる。「雪を作る話」「立春の卵」といった科学随筆、生涯の師とあおいだ寺田寅彦の想い出や自伝的スケッチなど、どの1篇にも随筆を読む愉しさをたっぷりと味わうことができる。40篇を精選。

感想・レビュー・書評

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  • 岩波文庫緑

    雪研究の物理学者 中谷宇吉郎 随筆


    軽い科学エッセイ、戦争や原子爆弾の論述、科学や研究のあるべき姿、師匠 寺田寅彦 の追憶 が面白い。


    科学者の偏愛さ、弱さが詰まった1冊。著者の研究姿勢は素晴らしい。研究を諦めないし、発見を見逃さない。科学者は 自分の研究分野が 本当に 好きなのだと思う。


    半面、原子爆弾完成の背景も 科学者では 自分の研究を抑制することは出来ない 弱さにあるとも思った。






    著者の研究姿勢
    *偶然に遭遇した現象は 見逃さない
    *研究をやめない。自分の研究に 確信がなくても、実験が面白いから続けるという 加減の良さ

    科学とは
    *科学が戦争の役に立つが、それは科学の本来の姿ではない
    *科学は 自然と人間の純粋な交渉であって 本来 平和的なもの
    *科学の発達は原子爆弾を作る〜それで 何百万人の人間が殺された場合 それは科学の責任である。作らなければ 使えないから

  • 第6回(文理横断ビブリオバトル)

  • 文 庫 914.6||N

  • 実に面白かった。名文の数々。I駅の一夜は名作であると思う。

  • 16/04/22、ブックオフで購入。

  • 素晴らしいの一言.研究者ならば必読の書であろう.
    研究についての心構えや,科学とはなにかという問いかけ,また,教育についても考えさせられる短編を多数読むことができる.

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784003112410

  • 第45回天満橋ビブリオバトル テーマ「花火」で紹介した本です。

    https://www.facebook.com/bibliobattle/photos/a.674907549228113.1073741827.322792657772939/766985513353649

  • 雪の研究で有名な物理学者、中谷宇吉郎の随筆集。一般的な科学者のイメージとは程遠い、親しみを感じさせる文章は夏目漱石の友人でもあった師匠、寺田寅彦の影響だろうか。師の訃報や弟の早逝に対する言葉はやはり悲しみの色が隠せないが、全体として時代や科学に対する暖かくも誠実な眼差しを感じさせ、戦後に関する言説は現代にもなお通用する。特に、科学が難解になる程その誤用が氾濫する「知の欺瞞」的な問題意識を昭和30年代の頃から持たれているというのは驚きであった。科学を愛し、文化を愛した人の言葉は、こんなに優しくも突き刺さる。

  • 読み進める程に、ワクワクがとまらない。
    この先生はワクワクの天才だ。

    科学の進歩が、必ずしもすばらしいとは言えないご時世ではあるけれど、「科学っておもしろいなあ!」という感動を失う必要はないと思う。

    科学の面白さを、もっと知りたくなる。

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著者プロフィール

1900年石川県生まれ。物理学者。東京帝国大学理学部で寺田寅彦に師事し、卒業後は理化学研究所で寺田の助手となる。北海道帝国大学教授、北海道大学教授を務め、1962年没。雪の結晶の研究や、人工雪の開発に成果を上げ、随筆家としても知られる。主な著書に『冬の華』『楡の花』『立春の卵』『雪』『科学の方法』ほか。生地の石川県加賀市に「中谷宇吉郎 雪の科学館」がある。

「2014年 『寺田寅彦 わが師の追想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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