西脇順三郎詩集 (岩波文庫 緑130-1)

制作 : 那珂太郎 編 
  • 岩波書店 (1991年11月18日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003113011

西脇順三郎詩集 (岩波文庫 緑130-1)の感想・レビュー・書評

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  • 『ambarualia』前後はやっぱりシュルレアリスム(の西脇的な読解)の色が強くてどうしても表層的、というよりかはやってる方は楽しいんだろうけどさ…感があった。当時のモダニズムの思潮になじめないところがぼくにあるだけなのかもしれないけど。

    『旅人かへらず』『失われた時』あたりに入るとドヤ感を出しつつも抒情的だった。有/無、存在の西脇的な主張をところどころ織り交ぜてくるところはちょっと哲学しすぎじゃねって思ったけれど、浮いてしまうのでもなくそれはそれで詩的で、だからそれなりに読めてしまえるのはいいですね。

  • 116年前の1894年1月20日に新潟県で生まれた詩人で英文学者。

  • 長い長い旅のかけらがひとつの宝石として瞬間瞬間を現象する。

    旅なんか、はじめから、してこなかった。

  • 西脇順三郎を再評価するムーブメントが起きているのだろうか?
    講談社文芸文庫と岩波文庫が次々と復刊。
    ずっと読みたいと思っていたんだよ、この人の詩。
    彼は詩でノーベル文学賞に推挙された唯一の日本人。

    先に出版された講談社版の初期詩集を数ヶ月前に読んだ時は正直物足りなさを感じた。
    「アルバムワリア」は西洋詩学の焼き直しにしか思えなかったし、「旅人かへらず」は冗長すぎた上、淋しさのその先にあるものが何だか曖昧で。

    でも分量を増した岩波版を読んでら、これがしっくりきた。
    「えてるにたす」辺りの中期?は特に分かりやすく、田村隆一が影響を受けたという全容が自分の中で明らかになった。
    人間らしさというものを平易な言葉で書いてる作風がいい。
    受け手も受け手で「そうだよ、淋しいんだよ!!」みたいな(笑)。
    彼の出自がそう思わせるのか?
    詩人としてのデビューが何と39歳。
    人間として円熟を帯びたからこそ書けるシンプルな詩は誰が読んでも好きになるはず。

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