草野心平詩集 (岩波文庫 緑 131-1)

著者 :
制作 : 入沢 康夫 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 169
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003113110

感想・レビュー・書評

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  • 蛙詩人として有名な草野心平だが、予想以上に蛙詩人だった。東京で生まれ育ち、蛙の鳴き声は旅先でしか知らないわたしでさえ、ページ一面に湧き上がる蛙の合唱に飲まれてしまった。

    蛙が登場しない詩も、活字ではなく極太の筆で殴り書きされた書を見るような力強さ、野性味があり、圧倒された。

  • 草野心平 (岩波文庫)の詩集作品です。

  • 独自の言語世界。

  • 優しい。
    哀しい。

    ユーモラス。



    蛙の詩がやっぱり好き。

  • ここにこの配置…、ああなんでこんな…

    って驚嘆だらけ。
    そして、心地良い。

    蛙の、雄大な自然の、草野心平という人間の、映像が浮かぶ
    同時に、リズミカルな音

    「言葉」の持つ威力はまだまだ底知れない


    るんるん るるんぶ…
    という詩をクラス皆で朗読した時とはまた違ったイメージを植え付けられて。
    詩人は言葉のエキスパートですねほんとに…。

  • 本能の詩人、草野心平。その心揺さぶる言葉たち。

  • 何度読んでも涙がでる。涙が出るのだ。

    私も蛙の気持ちとなる。

    地べたに生きる。必死に生きる。
    生きるも死ぬも全てが生理的なお話。

  • bookfaceciaoさん

    2012年一番はじめに読んだ本は『草野心平詩集』。ごびらっふの独白がお気に入りです。

  • 私にはやはり蛙の章が面白いように思う。

  • 草野心平の詩を読むと、高いところに登ったときのようなスッキリした気持ちになります。
    心の中でグチャグチャしていたものさえ、おいしく飲み干せてしまいそう。

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著者プロフィール

一九〇三年(明治三六)、福島県生まれ。二一年、中国・広東省広州の嶺南大学(現・中山大学)に留学し、詩作を始める。二五年に帰国し、宮沢賢治らと同人誌「銅鑼」を創刊。貧困の中、新聞記者、焼鳥屋、出版社の校正係などで生活の糧を得ながら、詩や画など多彩な創作活動を続ける。三五年には、中原中也らと現代詩の同人誌『歴程』を創刊。四八年、『定本 蛙』を中心とする一連の「蛙の詩」で読売文学賞(詩歌部門)、六九年、『わが光太郎』で読売文学賞(評論・伝記部門)を受賞。八七年、文化勲章受章。88年、没。

「2017年 『酒味酒菜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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