- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003113912
作品紹介・あらすじ
下町の風俗と歴史をつづった数多くのエッセイから精選して新たに編集。「隅田川両岸一覧」「七夕と盆舞り」「佃島」「東京の民家」「花火」「築地-銀座」「洲崎の印象」「矢場」「銘酒店」等を収録。挿絵多数。
感想・レビュー・書評
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セレクトショップのような古本屋さんのディスプレイでたまたま見つけて買いました。
素敵な出会いをありがとうとお店にお礼を言いたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絵のある 岩波文庫
木村荘八 「東京繁昌記」
風情ある昭和30年代の東京を記録した挿絵付きエッセイ。挿絵がいい。散歩エッセイに立体感が出てくる
隅田川を中心とした 水上都市の江戸が、時代と共に近代化がすすみ、埋め立てられ、人が増えていくことにより、東京になる姿が読みとれる
東京の繁昌する姿を記録するというより、江戸情緒の残像を保存している感じ。銀座や日本橋と思いきや、佃の風景が多く出てくる
山本松谷 「 東京名所図会 」見てみたい
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『濹東奇譚』の挿絵で知られる洋画家木村荘八の随筆。明治26年に生まれ、昭和33年に亡くなった著者の遺著。
画家だけあって、風俗のスケッチ多数掲載。挿絵のために勉強した事や、建物の構造やレイアウト、色彩のスケッチ的視点で書かれている文章も面白い(描写の視点が、とても具体的で模型とか作れそうな描写)。明治~昭和へと遷移する風俗資料として読み応えあり。
同時収録された、「矢場」「銘酒店」も面白い。 -
13/11/03、神保町・村山書店で購入(古本)。
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『濹東奇譚』の挿絵で有名な、木村荘八の随筆。
「江戸」から「東京」で移り変わる街の、東京に残る「江戸」を挿絵を交えながら描いている。 -
永井荷風の本の挿絵を描いたりしている木村荘八さんの語る東京下町。
このあたりに住むようになって、荘八さんはじめ、この一族がこの下町に与えていた影響を知りました。