新編 山と渓谷 (岩波文庫)

著者 :
制作 : 近藤 信行 
  • 岩波書店
3.11
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本棚登録 : 55
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003114216

感想・レビュー・書評

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  • いかにも素人な驚きですが、、、蓮華の頂上の三角標識の上に手紙。小石でおさえてある。。。お返事もそこに書いて置いた。。。それに、草鞋だし!(槍ヶ岳より日本海まで)

    凍死しそうになったり、道迷い等々アドベンチャーな内容もあって驚きもありました。今とは装備も違うので。。。
    先日読んだアルプに載っていた画家中村さんが一緒に歩いていたり作品がおりこまれていたり、勝手に身近に思えました。
    大正池出来立ての頃に船で巡る描写等々、
    美しい自然の描写にきひきこまれました。
    時代は変わっても、自然のなかへ出かけたくなる出会いたくなる気持ちに共感させてもらえる、しあわせ気分になる一冊。

  • 文学者であり、大正から昭和初期に日本アルプス、秩父の山々を歩いた田部氏の紀行文。
    山行内容は濃密で、表現も豊かなため、読んでいると自分が実際に行ったことのある場所は再びそこを訪れたような気持ちにさせられ、行ったことのない山は早くそこに行って見なければ、という気持ちにさせられる。

    圧巻は、烏帽子〜水晶〜赤牛〜立山の縦走でした。単純に、行程がすごい。
    今は沈んでしまった有峰村についても、大変興味深い。

    あるいは、嘉門次、長次郎などさらっと出てくる案内人も、山を歩く人には馴染み深い響きばかりで、月並みな言葉ですが、古き良き、という気分にさせられます。本当に自然の中に突入していっている感じに、心が動かされます。

  • やや牧歌的。やはり、ヨーロッパなどのスポーツとしての登山が日本のアルピニズムとして定着する前の山紀行としての読み物。
    ただ、明治・大正時代の登山は、装備の点でもワラジや生米を持参し、テントなども相当重たいものだったことが伺える。おまけに山に入る際のアプローチの距離も交通の便を考えると今の登攀者にとっても相当長かったろうと予想される。現に本書では、その記録も書いてあるので、現在と比較しながら読むとなおよろしいようだ。
    因みに『サバイバル登山』でおなじみの服部文祥さんが、当時の登山スタイルを再現して山登りを行った著書に田部重治と同様のスタイルで入った記録も一緒に読むと面白いかもしれない。
    地図を片手に、そのようなハンディキャップをモノともせずに田部流山行きを堪能するのもわるくないだろう。なお、紀行文の他にも随筆も大変面白い。特に、巻末の山岳文学の変遷史などは、次に読む山岳紀行文の参考になるかもしれない。

  • 2011/03/12購入

  • 高原書店で田部重治の『山と渓谷』購入。「山岳全集」はもうなくなっていたので,岩波文庫のものを購入した。表紙に例のイラスト(凸凹コンビ)が載っていてうれしい。このイラストみてるだけでいろいろ想像が広がって愉しいんだよな #hongokoro

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