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- Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003115121
感想・レビュー・書評
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岸田劉生 大正9年から14年の絵日記。親しみを感じる文章。春陽会の活動、日常の出来事のほか 芸術論、創作のスランプ、関東大震災の虚脱感など その時の感情をストレートに記述。麗子は思ってたほど出てこない(あれだけ絵を描いてるのに)
大正9年「無形の美、生きた感じを〜露骨に出したい」
*美術の本領は 無形の美、物を再現するのは客にある
*美術には写実以上のものがなくてはならない
*物の中に宿る 深さ、無形
*能面には全く打たれる〜徳川時代のものに生々しい生きた人のよう
大正11年「仕事がおっくうになった〜こんなことをではいけない〜習慣が大切」
*自分の仕事は〜もっと深いものを生む力を持っているはず〜その力を神に祈る
*静かに一つ一ついい仕事を積んでいく、これが余の使命
大正12年 関東大震災 「ああ今日は実に何という日であろうか。ただただ神に罪を謝し御守りを祈るのみである」
*地震は美術家には不安を与えた。美術のはかなさも考えさせられる〜美術の価値は変わらない
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http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4003115120
── 岸田 劉生/酒井 忠康・編《摘録・劉生日記 19980116 岩波文庫》
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