科学者の自由な楽園 (岩波文庫)

著者 : 朝永振一郎
制作 : 江沢 洋 
  • 岩波書店 (2000年9月14日発売)
3.79
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  • 本棚登録 :118
  • レビュー :12
  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003115220

作品紹介・あらすじ

京都に転校し「よくメソメソ泣いていた」病気がちの少年時代。大学は出たけれど、疲労困憊し劣等感にとりつかれていたころ出会う生涯の恩師。自身、けっして平坦ではなかったという、その道程が、感性の豊かな、思いやりの深い、ひとりの物理学者を生むことになった。ここに収められた随筆、講演、紀行文の随所に、その温かな眼差しが感じられる。

科学者の自由な楽園 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。

    『量子力学と私』よりも物理以外の話が多く取り上げられている。

    『物理学読本』の記述にあたって、ではどのように物理を教えたらよいかについてカリキュラムのように書いている。こんな授業を受けられたら面白そうだと思う。

  • 昔自然科学系の科学者が好きになった時期がある。(自然科学自体は微妙だったが。。)なぜなら、一人ひとりがとても個性的だったからである。
    朝永先生もそのおひとり。
    寄席が趣味というくらいなので語り口が軽妙で、おたまじゃくしについてのエッセイは面白かった。
    物理の教科書の部分はよくわからなかったが、紀行文など、また読み返したい。

  • オランダは度々大洪水に見舞われた。対策には北海と本土を繋ぐゾイデル海を堤防で塞き止める必要があった。堤防が低いと意味を成さないし,高いと国費の乱出になる。時のオランダ政府はPJの責任者に大物理学者ローレンツを据えるという大英断を下した。彼は潮の動きを様々な地点で観測し,モデルを作って実験実証し,少しずつ規模を拡げて,実際に必要な堤防の形状,高さを割り出して,政府に報告書を提出した。その間実に8年。地質学者の意見は無視され,原子力工学者は政府の御用聞き。原発再開に突き進む日本では朝永の言葉がどう響くだろう。
    STAP細胞のみならず少し前のスパコン「京」問題など、理研が下世話な騒動に巻き込まれるのは今に始まったことではない。戦前と戦中は理研コンツェルンを作り、サイクロントロンも持っていた。GHQの命令で組織も機械も解体せざるをえなかったことは当時の研究者にはどんなに無念だったろう。朝永は仁科芳雄に招かれて理研へ入った。何故この研究所が作られたかを始め、弟子たちがノーベル賞を授賞することになる坂田昌一らとの交わりが語られる。いつの時代だって研究とは厳しいもので、ゆとり教育世代に責任とらせるのは酷だ。

  • 中央図書館で読む。数学の部分は面白かったです。理解しなくとも、覚えてしまう。数学者は全て理解しているのでしょうか。平凡ですが、非凡な感想です。

  • *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます*
    http://opac.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB50016005&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 科研費の季節になるとこの本のことを思い出します。
    「科学者の自由な楽園」ってなんだろーなぁ、と。

    研究費が潤沢でもそうでなくても、自由な発想で研究したい。

  • 1-3 物理学

  • 朝永振一郎のエッセイ集。繰り返しが多いが、人柄が見える一冊。

  • 内容的に古いものもがるが,考え方は今でも参考になる。


    2012/06/28引越しで整理した人からの貰い物;10/10からパラパラ読み始めた。途中1年くらい中断して,2013/10/16に読了

  • 朝永さんの人柄の温かさ、ユーモアに、読みながらにこにこしてしまいます。
    柳のようにしなやかだけど芯の強い人、という印象。

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