書物 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1997年10月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003115312

書物 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 再読と思うのだが、殆ど記憶から脱落している。岩波文庫好きな読者への「憎まれ口」(p.148)まで書いてあって可笑しい。「スチブンソンの『ジャングルブック』」(p.172)は謎である。17

  • ストレートな書名だが、中身は本に関しての愛情と碩学という言葉がぴったり来る知識量で、ふとした時に読み返したくなる。

  • 書物という書物。
    森銑三に言わせれば、「文庫本ばかりを書架に列べてその量の殖えて行くのを喜んでいる」ようでは、まだまだ書物好きとは言えないらしい。
    また森も柴田宵曲も写本くらい読めないとは嘆かわしいと思っているようだ。
    時代だなあと思う。その頃の人々には当たり前のことが当たり前でなくなっていくのも、そんなことは他にもいくらでもあるわけで、しょうがないと思う。
    ただ、そんなことがイロイロと書いてある本はおもしろい。

  • 宵曲の語りがよい。

  • とても面白かった。書物好きによる、書物好きのための、書物への愛に溢れた随筆集。近世史研究家の森銑三氏と柴田宵曲氏の随筆が収録されている。両氏とも内容は勿論のこと、品のある文章も読んでいて心地よかった。書物の素晴らしさだけでなく、出版関係者や一般読者への厳しい意見も見られる。昭和初期に書かれたものだが、出版物の氾濫や文章力・読解力の低下などの問題は現代と変わるところがないようだ。日本人の手になる古典文学を読みこなせるだけの読書力がほしい。

  • 涯を近世の書物研究にささげた森銑三(1895―1985),柴田宵曲(1897―1966)による書物をめぐる随想集.真向から書物,読書,出版についてのモラルとでもいうべきものを説く森銑三に対し,淡々とした文章でそれらの楽しみを語る柴田宵曲と,文章は対照的であるが,どこから読んでもおもしろい1冊になっている.(解説=中村真一郎)

  • 冒頭から森さんのお小言が続き辟易してしまいました(後半はそれほどでもないのですが)。
    書かれた時代を考えればそんなお小言も趣がでるんでしょうが、なんせ量が多いのといきなり続くので萎えました。

    ただ後半部の柴田さんに関しては文章も軽快で面白く、文中に登場してきた未読の本を何冊もメモを取ってしまうほど面白かったです。

  •  書物研究者二人による、書物についての随想集。書かれたのは昭和19年、改訂されたのが昭和23年ということで、かなり昔の本なのだが、「最近の書物は粗製濫造だ」「本の数が多すぎて、処分しないとやっていられない」等々、今まさに新聞の書評欄あたりで書かれていてもおかしくない内容。ぜーんぜん書籍の世界は進歩してないのではないかという気分にさせられる。
     むしろ、時代を感じさせるのは、「講談社は、講談の名の通り、あくどく野暮ったく、雑誌の水準を大いに低めた」と書いてあったりするところ。講談社は、今でも大嫌いという人がいたりするけれど、それはやはりこの時代の名残なのかも。「最近流行している岩波文庫というものは、文字が小さくて、読んでいられない」という随想が、堂々岩波文庫に入っているというのも、なかなかユーモラスな眺めである。

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