踊る地平線 (下) (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1999年11月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (380ページ) / ISBN・EAN: 9784003116029

みんなの感想まとめ

時代を超えた旅の記録が描かれた作品は、1920年代のヨーロッパを舞台に、モダニズム作家の独特な視点から綴られています。著者の欧州漫遊は一年にも及び、その中で出会う人々や出来事は、リアルとフィクションが...

感想・レビュー・書評

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  • 上巻では、最終章(パリの魔窟?ツアーのところ)くらいを除いては、それほどこの時代特有のエログロ色は感じなかった。
    この間では、それが一層濃厚になってくる。
    冒頭の、スペインの闘牛見物紀などは、独特の迫力があって、引き込まれる。
    イタリア、ローマに向かう列車の中での、ヌーディスト運動家の女性と同室になった話などは、作り話でないかと思うような、劇的な結末がある。
    ルビや外来語の元表記が散乱して、読みやすいものではないけれど、なにか、やはり独特な味がある。

    この巻へきて、谷夫妻の欧州漫遊がなんと一年もの長きに及んでいることがわかった。
    一体、資金はどうしたんだろう、なんて思ってしまう。

    あとは、少し昔の文章を読むことならではのこととして、言葉の使い方の違いにも注意が向いた。
    例えば、「辞する」の否定は「辞さない」だと思ってきた。
    今なら「辞す」は五段活用だから、そうなるはず。
    でもこの本では「辞しない」とあった。
    まだサ変の意識が残っているのか?
    それとも、単なる誤りか? う~ん…。

  • 紀行と云っても記述は虚々実々、洒落た小咄、旅先での幻想や妄想まで取り混ぜ飽きさせない。著者は35歳で他界、こう云う八面六臂の才人は寿命が短いなぁ。

  • 1920年代シベリア鉄道を経由して、ヨーロッパを旅したモダニズム作家のエッセイ。といいつつも、途中で飽きて、フィクションを含むという自由っぷり。パリのはちゃめちゃな裏の夜のパリツアーとラストの日本へ戻るまでの日常と気持を描いた章が好き。

  • 谷夫妻の不思議モダニズム旅行記も終盤。ラテンの血騒ぐ闘牛のシーンがなかなか興奮する。本当に心ときめく旅行記です。

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