子規を語る (岩波文庫 緑166-1)

  • 岩波書店 (2002年6月14日発売)
3.64
  • (1)
  • (5)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 7
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (350ページ) / ISBN・EAN: 9784003116616

みんなの感想まとめ

近代俳句の立役者である正岡子規の生涯を、彼の弟子である河東碧梧桐の視点から描いた作品です。碧梧桐は、子規の知名度が上がる前の時代に焦点を当て、彼の影響を受けながらも独自の視点で子規との関係を語ります。...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 河東碧梧桐の正岡子規の評伝ですね。
    今日は子規の命日です。
    近代俳句の立役者でもあり、後進の育成と俳句の普及に生涯をかけた子規の姿を、碧梧桐が七八才頃に出会った場面から、子規が知名度を増すまでの生きざまを描き出した作品です。
    子規のあとを追うように子規を見てきた碧梧桐の詳細にわたる資料も駆使して、明治二十八年までの「子規のまだ名を成さない潜行時代」に限定し、しかも、「私だけの感想と推断と批判を率直に吐露した」子規伝です。
    子規を取り巻く人々と子規の文業を、碧梧桐の回想で描き出した秀作ですね。
    司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」や高浜虚子などの子規とはまた別の面をみることのできる作品でした。

  • 河東先生たちと正岡先生の関係は師匠と弟子といった崇高なものではなかったと初めて知りました。とはいえ、師匠と弟子らしく正岡先生から怒られる弟子の話も読めて面白かったと思います(紹介されていた手紙の中には正岡先生のキレっぷりがにじみ出ていたものもあって何故か笑いそうになりましたが)。

  • 河東碧梧桐による、子規が世に出る前までの思い出を語った本。資料集的な側面もあり、例えば子規からの手紙が何通も出てくる。
    読んで思うのは、碧梧桐の子規への距離感の面白さ。中にも出てくるが、別の人物(五百木瓢亭)への子規の手紙(病気になってからの手紙)で、碧梧桐に関して「小生は以前よりすでに碧梧を捨て申候」と才能がないとばっさりと断じている文があるのだが、そういう文章をあっさりと掲載しているところが面白い。つかず離れずというか、碧梧桐の個がきちんと独立した上で子規との関係を築いていたのかなと思い、意外な思いがした。

  • 河東碧梧桐による子規の回想録。かなり晩年になってからの筆による為、思い出補正が掛かっているのじゃないかとも思うのですが、ライバルであった虚子以上に盲目的子規信仰者であった事を鑑みれば、まあこれくらい書いちゃうんだろうなあとも。
    その為、虚子についてはソフトに触れ、畏友と並び称された夏目漱石については本の2~3頁しか割いていない上に、然程仲良くは無かった位のしょっぱさ。
    それを楽しめる方には非常に美味しい一冊です。

  • バサラブックス

  • 子規門下の俳人、河東碧梧桐による子規回想録。子規門下双璧の片割れ高浜虚子による『回想 子規・漱石』と併せて読むとより一層深い理解を得ることが出来る。

全6件中 1 - 6件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

1873-1937。俳人、紀行家、随筆家。子規門下の高弟、後に自由律俳句を創始。全国各地を行脚、著書に『三千里』『日本之山水』など。

「2021年 『キャンプ日和 アウトドアと文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

河東碧梧桐の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×