吉田一穂詩集 (岩波文庫)

著者 :
制作 : 加藤 郁乎 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 50
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003117217

作品紹介・あらすじ

「あゝ麗はしい距離、/つねに遠のいてゆく風景…」(「母」)-感傷の吐露を嫌い、知性の力で極限まで表現を研ぎ澄ましたを理想とする"孤高の詩人"吉田一穂(1898‐1973)。"海と望郷の詩人"の代表的な詩を網羅し、「望郷は珠の如きものだ…」で始まる「海の思想」等の随想も加えた、文庫決定版詩集。

感想・レビュー・書評

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  • Twitterで彼の詩を知り、図書館で借りたのだが、読んでいて非常に衝撃を受けた。表紙の解説には〈極北の詩〉を理想とする〈孤高の詩人〉とあり、まさにこの一言に集約されるだろう。北海道出身ということもあってか、自然を謳った詩が多く、それらはまるで神話のような壮大さとロマンティシズムを兼ね備えている。私が「こんな詩を書いてみたい」と感じたのは「薔薇」だが、彼の作風では異色の作品だと感じた。あとは仏教の世界観に沿った「荒野」が非常に好みだった。

  • 好きかそうでないかと問われたら、好きではない。
    ただ、こういう詩もあるのかという、その特質には驚く。
    漢詩を読んでいるようにもなる。一言でいえば、詩が硬質で、冷たい。厳しさ、透徹、数理、そういった語句が想起される。

    これを読んでもそうだが、全然自分は詩の特徴を把握できていない、もっと言葉にしようと思わないと、なんにもその詩のことを述べられない。

  • 一語一語凝縮された詩情。

  • 薔薇
    壁の古いマラルメの鏡の園から
    薔薇を
    わが褥のうへにまき撤らした

  • 初っ端の「曙」から衝撃的過ぎた。こんなに言葉の使い方が上手な人を見たことがない。

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