浄瑠璃素人講釈 下 (岩波文庫 緑 174-2)

著者 :
制作 : 内山 美樹子  桜井 弘 
  • 岩波書店
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003117422

作品紹介・あらすじ

下巻には「妹背山婦女庭訓」「伽羅先代萩」等に関する解説と、本書刊行後に杉山が雑誌『黒白』に連載した「絵本太功記」「ひらかな盛衰記」等の芸話を収録する。名人たちの逸話、語り口の描写は誠に巧みで文章は痛快である。本書は武智鉄二らが進めた浄瑠璃の「風の研究」の原点であり、後代の太夫や三味線方、研究家に大きな影響を与えた。

感想・レビュー・書評

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  • 岩波文庫緑

    杉山其日庵 「 浄瑠璃素人講釈 下巻 」太夫の芸風を中心とした浄瑠璃作品解説集。「菅原伝授手習鑑」「仮名手本忠臣蔵」は 面白そう。


    下巻は 知らない作品ばかりだが、太夫の「語り」の様々な表現が面白い。


    意味不明だけど面白い 太夫の「語り」表現
    *地中に語る
    *フシに収める、フシを辿る、錦フシに収める
    *色のトメトメを よほど 念を入れて語る
    *間を丁寧に情を辿りて語る
    *今までの腹をかえて 場面を改める


    名言「楽芸は、人間の心の食物である」
    心の食物になるには 感動が必要→感動させるには 修行が必要→修行するには 師弟の礼儀が必要

    名言「芸術は、人に聞かす物、人に見せるものと思うては間違いである。自分が人も我を忘れて、その境涯になって演ずるので、それを無心の第三者が〜見たり聞いたりする〜その無我の境になるのが 修業である」

  • 初読。なんとか苦労の末に読了。上巻よりさらに技術に関する文章が多く、さっぱりついていけなかった。でも浄瑠璃の奥深さだけは理解できた。まだまだ入口に立っただけの私にガツンとくる本だった。

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