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- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003117422
作品紹介・あらすじ
下巻には「妹背山婦女庭訓」「伽羅先代萩」等に関する解説と、本書刊行後に杉山が雑誌『黒白』に連載した「絵本太功記」「ひらかな盛衰記」等の芸話を収録する。名人たちの逸話、語り口の描写は誠に巧みで文章は痛快である。本書は武智鉄二らが進めた浄瑠璃の「風の研究」の原点であり、後代の太夫や三味線方、研究家に大きな影響を与えた。
感想・レビュー・書評
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岩波文庫緑
杉山其日庵 「 浄瑠璃素人講釈 下巻 」太夫の芸風を中心とした浄瑠璃作品解説集。「菅原伝授手習鑑」「仮名手本忠臣蔵」は 面白そう。
下巻は 知らない作品ばかりだが、太夫の「語り」の様々な表現が面白い。
意味不明だけど面白い 太夫の「語り」表現
*地中に語る
*フシに収める、フシを辿る、錦フシに収める
*色のトメトメを よほど 念を入れて語る
*間を丁寧に情を辿りて語る
*今までの腹をかえて 場面を改める
名言「楽芸は、人間の心の食物である」
心の食物になるには 感動が必要→感動させるには 修行が必要→修行するには 師弟の礼儀が必要
名言「芸術は、人に聞かす物、人に見せるものと思うては間違いである。自分が人も我を忘れて、その境涯になって演ずるので、それを無心の第三者が〜見たり聞いたりする〜その無我の境になるのが 修業である」詳細をみるコメント0件をすべて表示
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