文楽の研究 (岩波文庫 緑 176-1)

著者 :
  • 岩波書店
3.88
  • (2)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 47
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003117613

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 三宅周太郎 「 文楽の研究 」名人の人物研究、著者の文楽観、歌舞伎との相違など 論述した本。著者の言い回しも面白い


    *文楽は一種の修道院
    竹本津大夫「太夫の修行をしようとするなら 物質上の慾望は忘れてほしい」

    *この道の名人に二代なし
    環境の良さ、後天的な努力では 一流になれない世界(義太夫、力士、作家)。歌舞伎や落語との違いに感じた

    *義太夫は 天才と凡才とが相合致した仕事
    天才であっても長生きしないと名声は残せない→凡才=日々の努力がないと伸びない→凡才はあるレベル以上は努力しても伸びない

    *義太夫は 夜歩きの友(著者の研究の結論)
    真っ暗な独りの夜の道の友、こういう心境の許に 人間の声が自然にうつして唄われたものが 義太夫の思想的起源では

    *人形遣い仙人説
    人形遣いは いい人ばかり

    *浄瑠璃や人形の起源は 祈りや信仰
    浄瑠璃は 歌舞伎より 芸術的と同時に 宗教的

全1件中 1 - 1件を表示

三宅周太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×